ヤブロネツへガラスビジューを求めて【リレーブログ⑥】

  • ブックマーク

皆さんこんにちは。チェコ共和国親善アンバサダーの山田菜生です。

2018年夏から1年間プラハに在住し、その時も何度かblogを書かせていただいていたので、久しぶりの大使館blogへの寄稿となります。

コロナ禍でなかなか海外へ行く事が難しい時期ではありますが、今回は私の大好きな街のひとつ、ヤブロネツ・ナド・ニソウを日帰りで巡るオススメのコースを紹介したいと思います。

ガラスジュエリーの街ヤブロネツ・ナド・ニソウ

プラハのメトロB線の終点Černí most(チェルニーモスト)から高速バスで約1時間。

ガラスジュエリーやジュエリーパーツ、ガラスボタンなどで知られる街、ヤブロネツ・ナド・ニソウにはビーズ専門店は勿論、ガラスジュエリーミュージアムやガラスボタン工房、日本でもよく見かけるPRECIOSA(プレシオサ)の工場などもあり、見所はいっぱい!

ゆっくり全部見てまわりたい!という方には一泊するのもオススメですが、今回はランチとおやつ休憩ありの気軽な日帰りコースをご紹介します♪

プラハからヤブロネツまでのバスはAMSBus.czでの事前購入がオススメ!

当日現地でも購入出来ますが、本数が多いわけではないので先にネット購入しておくのがスムーズです。チケットはeチケットなので乗車時に運転手さんにスマホ画面を見せればOK!

片道100コルナ(約500円)程度なので、プラハ滞在中でも気軽に行きやすく、うっかり寝過ごして終点まで行ってしまったとしてもヤブロネツの大きなバスターミナルなので安心です。

ビーズショップは土日祝日は休みのところが多いので、平日に行きましょう♪

大体のお店が朝の9時からなので、9時頃に到着するバスに乗ると良い感じで回る事が出来ると思います♪

House of beads

Jablonec Autobsové nádražíのひとつ手前の駅Jablonec n.Nisou.u gymnáziaの目の前にあるビーズ専門店がHouse of beadsです。

お店を入ってすぐのコーナーにはオリジナルのアクセサリーや詰め放題ビーズの大きな箱があり、時々スタッフさんがその場でアクセサリーを製作したりしています。

奥に進むと壁一面にガラスビーズが!A.B.Cなどアルファベットによって値段が分かれているので、店内に置いてある値段表を見て確認しましょう♪

ガラスボタンや大きめのパーツなど一つ売りの物は直接値段が貼ってあるものもあります。

既に製品になっているピアスなどは50コルナ(約250円)くらいから販売していてかなりリーズナブル!
ビーズ自体が可愛いデザインのものが多いので、選びきれなくて毎回この時点で荷物が重くなる…。

新商品の入荷も頻繁にあるので行く度に新作に出会えるのも楽しいお店です。
もうここで満足!となるかもしれませんが、まだまだヤブロネツの入り口です。

次のお店へは市内バスで向かいましょう♪

House of beadsを出て左側へ150m程歩くとPražskáというバス停があるので、そこから101番のバスに乗ってJablonexへ(乗車時間約10分18Kč)

PALACE PLUS

Jablonexの敷地内にあるガラス&ジュエリー生産者組合が運営するお店。

向かって右側にあるのがPALACE PLUSです。向かって左側はシャンデリアを扱っている照明器具専門店Artcrystal Tomešになります。

店内は広く、ガラスビーズだけでなく、ボヘミアンガラスの食器やクリスマスオーナメント、自社ブランドの既製品なども扱っており、チェコ国内でも比較的リーズナブルな価格で購入する事が出来るのでお土産にもオススメです!

また、クリスマス時期に限らず一年中ガラスオーナメントを購入出来るところも魅力!

ガラスパールやスパンコール、ガラスボタンの詰め合わせパックが置いてある事も!
店内の一角では好きなビーズを選んでアクセサリーを作れるコーナーもありました。

大きめの店舗を2店回ってそろそろお腹も空いてきた頃では?
PALACE PLUSから徒歩2分のKLUB EXでランチタイムにしましょう♪

KLUB EX

個人的にコスパ最強と思っているレストランがここKLUB EX ヤブロネツに行くときはここでのランチも楽しみのひとつです♪

平日のランチタイムには地元の人が沢山集まり、人気のテラス席はすぐに埋まってしまう程!
メニューはこんな感じでメインとスープのセットを注文する人が多い印象。

日替わりメニューなので何度行っても飽きないし、とにかく美味しい!
この時私が注文したのは子牛のネックの赤ワイン煮込み マッシュポテト添え149Kč

プラス70Kčでデザートとドリンクも追加出来ちゃうので素敵な庭を眺めながらゆっくり食事を楽しめます♪
お腹も満たされたところで次のお店へ向かいましょう!

Bijoux Components Ltd

KLUB EXを出たら左方向に続く坂道を下る事約7分、ここは計り売りでビーズを購入出来るお店になっています。

グレーと黄色のボックスにゴソッとビーズが入っているので、好きな分量だけ袋に入れて最後に計量してもらってお会計という流れ。

値段表記は1キロ単位なのですが、少量でも購入可能です。
また、ガラスボタンの種類も豊富なので、チェコのガラスボタンが欲しい!という方にもオススメのお店です♪

Arcon Bijoux

まるでショールームのような店内で優しいマダムが対応してくれるお店。オリジナルのアクセサリーパーツが多く、カラーバリエーションも豊富なのが特徴的。

店内も色別にディスプレイされているのでとても見やすいです。
欲しいものが見つからない時はマダムに聞くとサッと持ってきてくれます♪

ニュアンスカラーのビーズや変わったカタチのビーズ、日本ではあまり見かけないようなパーツをお探しの方にはオススメです。

Bijoux nonstop,Ltd.

店内にビッシリ並べられたシードビーズは圧巻の光景!

シートビーズが欲しいならば絶対にここ!とにかくカラーバリエーションも豊富で正直どこに何があるのかわかりませんが、山積みになった在庫の中からデッドストックのビーズを探し出すなど宝探し感覚で店内を楽しむ事が出来ます。

マルカンやTピンなどの小さなパーツはグラム売りなので、欲しいものを見つけたら店員さんに伝えて測ってもらうシステム。

1つでも存在感のあるシャンデリアパーツやカボションなども沢山販売されています。

Starožinosti ANTIK

店主のヴァーツラフさんが営むアンティークショップなのですが、とにかくビーズが豊富で毎回2.3時間居座ってしまう大好きなお店です。

デッドストックやヴィンテージのガラスビーズやアクセサリーパーツが山積みになっていて何処に何があるのか本当に分からないので全部見るのは至難の業…。

ヴァーツラフさんにこんな感じのものが欲しいと伝えると奥からどんどん出してきてくれます。
会話を楽しみながら宝探しが出来る唯一無二のお店♪

営業は不定期なので、行く日が決まったら事前に電話連絡するのがベストです。
電話連絡はハードル高いなぁ…という方もご安心を!

ヴァーツラフさんは毎週末の土日のどちらかはプラハの蚤の市に出店されています。(私が滞在していた期間は日曜日に出店されてた事が多かったです)

店舗よりは在庫少なめですが、新入荷したものを持ってきてくれるので、蚤の市でも十分楽しめると思います♪

HUGO kavárna

バッグいっぱいにガラスビジューを詰め込んだところで帰りのバスまで休憩しましょう。
バス停までは徒歩5分程なので乗車時間までゆっくり出来るのが便利です。 パラチンキやワッフルがとっても美味しいので是非食べてみてください♪

おまけ

ヤブロネツへ行ってみたいけどプラハ内しか行く時間が無いよ〜という方の為にプラハ市内のビーズ専門店も紹介させていただきます。

Korálky a komponenty

Karlovo náměstí 近くの商業施設内にあるビーズ店。場所が奥まっているので少しわかりにくいですが、輸入ビーズなども取り揃えている為お客さんが絶えない印象の店舗です。

ビーズ編みのテキストやキットなども沢山販売されているので、手っ取り早く何か作ってみたい人にはオススメです♪

テキスト内にはTOHOの文字が!このTOHOは日本のTOHOビーズの事です♪

Korárky.cz s.r.o

プラハに何店舗かあるビーズ専門店。私は3区と5区のお店をよく利用していました。

現行商品のビーズは勿論、時々デッドストックのパーツなどの掘り出し物も販売しているので、気に入ったものがあれば即ゲットするのがベスト!

スワロフスキーも豊富に取り揃えています。
店内にはスタッフさんが作ったアクセサリー見本も展示してあったり、奥にはとんぼ玉を作れる工房もあります。

ハンドメイドブームなどもあり、チェコビーズを見かける機会も多いと思うのですが、実は日本産のビーズもチェコで見かける事も多いのです!

同じガラスビーズを通して何だか繋がっている感じさえするチェコと日本。
次のチェコ旅行への参考になれば嬉しいです♪

篠田さんからのお題

篠田さんからのお題はチェコの留学生活のtipsという事だったのですが、実は私の中では留学という事に拘った訳ではなく、チェコへ長期滞在する為の手段でしかありませんでした。

2008年に初めてチェコを訪れ、それ以降毎年旅行で通い詰め10年。旅行で行くのも勿論楽しいけれど、人生で一度で良いからチェコに住んでみたい!!と思い、仕事を辞めて30代後半でチェコ留学へ踏み切りました

20年ぶりくらいの学生生活は正直不安でしかなかったです。毎日学校では5時間みっちりチェコ語を学び、家に帰ってからも宿題や復習。日本では1年程チェコ語を習っていましたが、あっという間に習ったところは通り過ぎ…月1のテストも本当に逃げたい気持ちでいっぱいでした。

ただ、私は生活環境が非常にラッキーだった為、家でもチェコ語(チェコ人のお家を間借りしていたので)近所の人にも積極的に挨拶して仲良くなったり、長年チェコへ通ったなかで仲良くなったチェコ人の友人と過ごす事も多く、チェコ語を話すことへのプレッシャーなどはすぐに消えていきました。元々英語もろくに話せないので覚えたてのチェコ語をどんどん使うしかなかったのも事実ですが…。

チェコへ滞在する手段だった語学留学は結果的に大正解だったと感じています。

音楽留学や美術留学など目的は様々だとは思いますが、その土地でしか出来ない体験が沢山溢れているので、自分から外に出て色々な場所へ出向き、沢山のコミュニケーションを取ることが出来たら充実した留学生活を送る事が出来ると思います♪

これからチェコへの留学を目指している方々、頑張ってください♪

山田さんのチェコ留学時代の記事はこちら: https://czechrepublic.jp/author/nao-yamada/

次回は黒色すみれのさっちゃん

バイオリン片手に歩いたお気に入りの散歩コースやお気に入りの路地があれば是非紹介してください☆

  • ブックマーク

この記事を書いた人

山田菜生

学生時代に見たヤン・シュヴァンクマイエル氏の作品をきっかけに「チェコ」という国に興味を持つ。2008年 念願のチェコへ初渡航。その後は毎年チェコを訪れる程のチェコ好きに。

劇団四季、ディズニーリゾートでのコスチューム製作の経験を経て、2017年よりフリーランスとして活動。
テーマパーク、CM、アーティストの衣装などを製作。また個人プロジェクトとしてPerník(ペルニーク)名義でも創作活動を続けている。

昨年末にはチェコのヴィンテージセレクトショップ SAXANA (サクサナ)をスタート。現在 プラハにてチェコ語を学びながら、大好きな国チェコを満喫中!
SAXANA instagram shop_saxana