チェコでのくらし-山田菜生

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皆さんこんにちは。2018年夏から1年間という短期間ですがチェコのプラハに留学中の山田菜生です。
前回のBlogではビザ申請からチェコ到着までのお話を書かせて頂いたのですが、今回はチェコへ来てからの学校生活について書かせて頂きたいと思います☆

チェコ語を学ぶ

チェコでの長期ビザ取得の為に私が選んだのは【チェコ語を学ぶ】という事。

前回も少し書かせて頂きましたが、生業が舞台衣装製作ということもあり、チェコの滞在目的のひとつに、可能な限り劇場に足を運ぶ というものがあります。舞台は英語字幕が表示されるものもありますが、チェコ語が少しでも理解出来たならば何倍も楽しめるはず だと思ったこと。

そしてもう一つの目的は今までのチェコ旅で良くしてくれたチェコ人の方々と チェコ語でコミュニケーションを取りたいという事。

年に一度のチェコ旅ではごく簡単な挨拶程度しか交わすことが出来ませんでした。
どんなにぎこちなくても、たとえ間違っていたとしても、現地の言葉を使うと大概の人が笑顔になってくれました。これは私が過去10年間のチェコ旅で本当に毎回感じてきたことなのです。

学校選び

チェコ語留学をしよう!と決めたは良いものの、何処の学校へ行こう・・・?

現地に住む友人からの情報や自分で調べた情報など色々と検討していたのですが、最終的にUJOPというカレル大学付属の語学専門学校を選びました。

教科書と譲り受けた辞書☆

何故ここを選んだのかというと…HPに記載されている情報量が圧倒的に多かったんですね。現地で学校見学をしたわけでは無いので、やはりネット上の情報が頼りになってきます。UJOPはメールでの問い合わせなども比較的スムーズでしたし、カレル大学の付属というのも安心感があったのでここに決めました。

月曜日から金曜日の朝9時から13時半まで毎日5時間チェコ語を勉強し、授業料は1年間(2セメスター+サマーセメスター)で約65万円(2018年入学時)UJOP12か月コース詳細

1セメスターは5か月間で月に一回テストがあり、各セメスター終わりに筆記と口述の期末テストのようなものがあるのですが、これをパス出来なければ追試となります。追試の点数も最低ラインを越えられなかった場合は終了証が貰えない…という結構ガチめな学校なのです。

前期セメスターの終了証授与式。担任の先生と☆

テスト勉強をするなんて実に20年ぶりくらい…。まさかこの年齢でテスト勉強をする日がやってくるなんて思ってもいなかった…。でも、この学校のお陰で明らかにチェコ語の理解度は上がっています!

過去10年間のチェコ旅で欠かせなかった旅の指差し会話帳をもう使っていないのです!これは私の中ではかなりの進歩です!そして毎週通う蚤の市では顔なじみのおじさんも数人出来ました☆蚤の市でチェコ語でやり取りが出来ると本当に楽しい!このお話はまたの機会に☆

授業以外のこと

学校では毎日の授業以外に自由参加型の課外学習もあります。希望者はクラブアルベルトフという会に入会し(会費制)課外授業に参加することが出来ます。

毎週水曜日は「文化水曜日」と呼ばれ授業終了後に市内の施設見学やチェコ映画を観たりします。この施設見学、旅行時にでも行ける場所だけではなく、通常はなかなか入ることが出来ない場所などにも行く事が出来るので、かなり面白いのです。

月に一回程の遠足もあり、前期セメスターでは年に数日間しか運行しない蒸気機関車に乗ってカルルシュテイン城へ行ったり、ヨゼフラダ記念館のあるHrusice村に行ったりもしました。

ヨゼフラダのイラストでいっぱいのホスポダ

この課外授業の事は入学してから知ったのですが、個人的にはこの課外授業があるというだけでここの学校を選んで良かった!!と思えるくらい満足度が高いです。
UJOP公式Facebookページでは過去のイベントなどの写真も掲載されてるので、これから留学を考えている方は是非覗いてみてください☆

クラスの仲間たち

毎日学校へ通っていて思うことは、クラスの仲間や先生には本当に恵まれているという事。語学学校って若い子しかいないんだろうな…。友達とかできるのだろうか…。という不安が多少なりともあった私。

最初はアジア人多めのクラスだったのですが、何度かクラス替えがあり、今はアメリカ、カナダ、インド、ベトナム、ドイツ、イタリア、中国、日本の9か国、17歳から55歳という国籍も年齢もバラバラなクラスです。

チェコ語を勉強している理由も様々で、仕事で必要だからという人もいれば、チェコの大学に入る為に勉強している人も居ます。クラスの友人を通して各国の文化を知る事が非常に多く、これは語学学校ならではなのかな?と感じています。

インドの祝日ホーリー祭の日にクラスメイトのVEDが自宅へ招待してくれました。

チェコで観る②

第二回目は舞台「火葬人」をご紹介したいと思います。

ユライ・ヘルツ監督の映画でも有名なラジスラフ・フクス原作の同名小説の舞台版です。2016年に新演出でプレミア上演されたこの作品。とにかく演出、装置、衣装 全てが洗練されていてとってもカッコイイ!!

この「火葬人」のシュールでユーモラスな不気味な世界観が本当に素敵に再現されていて、前のめりで魅入ってしまった程。主演のコプフルキングル役の役者さんの憑依ぶりは狂気を感じるくらい素晴らしかったです。

火葬人は演出も衣装もシュールで素敵!

現在はエステート劇場にて月に1,2回の上演となっています。チケット購入や詳細はこちら☞ 国民劇場 火葬人サイト

この2006年2007年リバイバルシリーズのメインビジュアルはチェコの人気フォトグラファー バーラ・プラーシロヴァーさんが手がけているのですが、どれもとっても素敵なので是非チェックしてみてください♪
Bára Prášilová official HP

バーラさんの写真を使った舞台チラシもオシャレです♪

チェコで食べる②

食べるの大好きな私がチェコのおススメをご紹介するこのコーナー。
今回はこちら!

手前の店舗はいつも賑わっています。

2014年にオープンしてから毎日行列の絶えない大人気の精肉店 Naše maso ハンバーガーもタルタルもソーセージも全て美味しくて私も毎年必ず訪れる程大好きなのですが、今回はこの通りに面したお店ではなく…奥のテイクアウト専門店のホットドックをご紹介したいと思います!

手前の店舗が混んでいて諦めて帰る人も多いのですが、そんな時は(そんな時でなくても)このホットドックを食べ歩きしましょう♪

モッチモチのパンにオリジナルケチャップとマスタードを注入し、ジューシーなソーセージを差して完成!という注文後2分くらいで出てくるファーストフードです♪ファーストフードとはいえ拘りのソーセージを使用した本格派ホットドック!マスターブッチャーのクサナさんも一押しのホットドックはなんと1つ35コルナ(約175円)プラハ市内散策で小腹が空いた際には是非食べてみてくださいね♪

 

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Párek v rohlíku z Pasáže. Řeznická svačinka v centru Prahy! #parekzpasaze #nasemaso #nasparek

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それではまた次回 Nashledanou !

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この記事を書いた人

山田菜生

学生時代に見たヤン・シュヴァンクマイエル氏の作品をきっかけに「チェコ」という国に興味を持つ。2008年 念願のチェコへ初渡航。その後は毎年チェコを訪れる程のチェコ好きに。

劇団四季、ディズニーリゾートでのコスチューム製作の経験を経て、2017年よりフリーランスとして活動。
テーマパーク、CM、アーティストの衣装などを製作。また個人プロジェクトとしてPerník(ペルニーク)名義でも創作活動を続けている。

昨年末にはチェコのヴィンテージセレクトショップ SAXANA (サクサナ)をスタート。現在 プラハにてチェコ語を学びながら、大好きな国チェコを満喫中!
SAXANA instagram shop_saxana