イースターの羊型のスポンジケーキ「ベラーネック」
復活の日曜日(Neděle velikonoční)はその名の通り、イエス・キリストの復活を祝う日です。
日曜日のごちそうは、甘いジャムなどを詰めたパン「ブフタ(Buchta)」の他に、「マザネッツ(Mazanec)」と、甘いロールパン「イダーシェ(Jidáše)」、発芽豆の料理「プチャルカ(Pučálka)」、肉ベースのスープと様々なお肉のローストを食べます。多くの家族が子羊のローストを買う余裕がなかったため、次第に子羊の形をしたスポンジケーキ「ベラーネック(Beránek)」に取って代わられました。


なぜ羊型のケーキがイースターのお祝いの食卓に出されるのでしょうか。それは、羊は昔から純潔、春、新たな命の象徴とされているからです。キリスト教の図像では、子羊はキリストと磔を象徴している一方で、キリスト教が起こるずっと前から、子羊は頻繁に生贄として供えられていました。
時が経つにつれて羊肉は多くの人にとって高価で手の届かないものとなり、 次第に羊チーズから作った羊型の料理に代わり、現在の羊型の甘いケーキ(スポンジ、クワルクもしくはイースト生地を元にしたケーキ)になりました。
この料理を作るには特別なケーキ型が必要なので、興味のある方はいつかチェコで購入してみてくださいね♪ある程度の器用さも必要ですが、その努力は報われます!
【材料】
- 小麦粉 200g
- 砂糖 120g
- バニラ砂糖 20g
- ベーキングパウダー 12g
- お湯 大さじ4
- 卵 4個
- クルミ ひとつかみ
- ラム酒 少々
- レーズン ひとつかみ
- 植物油 大さじ4
- ケーキ型に塗る油 少々
- 細かいパン粉/セモリナ粉 少々
【作り方】
- 卵の黄身と白身を分けます。硬くなるまで白身を泡立てます。
- 卵の黄身と砂糖、バニラ砂糖、お湯を混ぜ、植物油をゆっくり加えながら全体がなめらかでレモン色になるまで混ぜます。
- 小麦粉とベーキングパウダーを合わせてゆっくり生地にふるい入れて、刻んだクルミとラム酒に浸しておいたレーズンを加えます。
- 3.に泡立てた白身を入れます。
- 4.の生地を用意したケーキ型の片方に注ぎます(先にケーキ型に油を塗り、細かいパン粉かセモリナ粉をまんべんなくまぶしておきます)。
- 反対側のケーキ型を合わせ、180°Cのオーブンで40分程焼きます。
- オーブンから出したら、串かナイフでケーキの端をケーキ型から外して冷まします。その後、じっくりケーキ型から出します。
- 目としてレーズンやマーブルチョコをつけたり、チョコレートやレモンアイシングをかけてデコレーションをしてもOKです♪
ハッピーイースター!Veselé Velikonoce!