甘いイースターパン「マザネッツ」
「マザネッツ」という丸くて甘いイースターパンはチェコのイースターに欠かせない料理です。このパンは伝統的に白い土曜日に焼き、教会に持って行って司祭に祝福してもらいました。
マザネッツのレシピは、パンのスライスをワインに浸して蜂蜜をかけたり、蜂蜜に加えてアーモンドをかけて食べていた古いイースターのデザートレシピが元となっています。材料とレシピは地方ごとに異なるだけでなく、パン屋によっても異なります。イースト生地だけで作ったマザネッツもあれば、アーモンドとレーズンをたっぷり入れたり、ナッツとドライフルーツを入れたマザネッツもあります。しっとりとした生地にするためにクリームやクワルク(フレッシュチーズ)を加えることもあります。
生地を成形した後には、鋭いナイフで十字に切り込みを入れるのが特徴です。この切り込みはキリスト教のシンボルという意味を持つだけでなく、切り込みが生地の発酵を助け、焼いている時に蒸気を逃がして焼き上がりのパンの表面が割れないようにするという実用的な意味も持っています。
では、作ってみましょう!
【材料】
- 小麦粉 330g
- 生イースト 20g(もしくはドライイースト8g)
- ぬるい牛乳 115ml
- 砂糖 60g
- バニラ砂糖 20g
- 無塩バター 70g(室温に戻しておく)
- 塩 4g
- すりおろしたレモンの皮 小さじ1/2
- 卵 1個
- レーズン 35g
- 粗く刻んだアーモンド 30g
- アーモンドスライス 50g
<表面コーティング用>
- 卵1個とアーモンドスライス適量
【作り方】
- 小麦粉をふるいながら大きめのボウルに入れ、真ん中に穴を作ります。
- 2/3量(70ml)の牛乳にイーストを入れて混ぜ合わせて、小麦粉の真ん中に注ぎます。生地がドロドロになるまで、ゆっくり混ぜ合わせます。
- 2の生地に小麦粉を少々まぶして表面を覆い、生地が膨らむまで暖かい場所で30ほど休ませます。
- レーズンとアーモンド以外の材料を加え、残りの牛乳を注いでよく混ぜ合わせます。最後にレーズンとアーモンドを加えます。
- 生地をボウルから取り出し、薄く小麦粉を振った台に載せてさらに30分ほど発酵させます。
- 生地をボール状に丸めて、表面に出たレーズンやアーモンドを指で押し込みます。
- ベーキングトレイに載せ、生地がさらに膨らむように暖かい場所で1時間ほど休ませます。生地の表面を軽く押して生地が戻ったら、焼いていきます。
- 生地に焼き卵を塗り、アーモンドスライスをかけてたら、鋭いハサミかナイフでトップに十字の切り込みを入れます。
- 160°Cに予熱しておいたオーブンで40-50分焼きます。
- 焼きあがったら、ラムで味付けた溶かしバターを塗り、粉砂糖を軽くまぶします。