一番綺麗なイースターエッグはどれ?

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毎年やってくるイースター。今年もあと少しのところまで来ています。 今年は盛大なお祝いはできませんが、代わりにイースターエッグの伝統的なデコレーション技術を試してみてはいかがですか?

植物バティック

イースターエッグに模様をつける簡単な方法は、葉っぱの転写、いわゆる植物バティックです。 卵全体を色水に浸す前に、葉っぱ、四つ葉のクローバー、花などの植物を付け、その後に卵を着色します。 使用済みのストッキングを正方形にカットし、葉をつけた卵を包んで葉を固定します。包んだストッキングの端は紐で結び、そのまま色水に浸します。植物は、パセリやニンジンの茎、四つ葉のクローバー、イチゴの葉やラズベリー、若いタンポポの葉などを使用します。

型紙を使

近くに手頃な葉っぱがない場合は、型紙を使ってみましょう。例えば紙を花、リボン、太陽、ウサギなどの形に切り、卵に貼り付けて色水に浸けます。色が付いたらしっかりと乾かし、貼り付けていた型紙を剥がします。最後にベーコンで卵を磨けばピカピカのイースターエッグが完成です。

伝統的なろうけつ染め(バティック)

この伝統的な技術で模様を描くには、ある程度の忍耐が必要ですが、結果を見ればそれだけの価値があるのが分かります。 準備する道具は、蜜蝋、頭が丸いピン(マチ針など)、ろうそく、スプーン、そして色水です。 まず、熱した蜜蝋を白い卵に塗り、色水に浸けます。各層で色を付けたくない部分に蜜蝋を塗り、色水に漬ける工程を繰り返します。色水は明るい色から暗い色の順で浸けていきます。最後に蜜蝋を取り除くと模様が現れます。

多くの場合、白い線作りから始まります。つまり、白く残したい部分に蜜蝋を塗っていきます。次に、卵を黄色い色水に浸し、色が付いたら黄色く残したい部分に蜜蝋を塗ります。オレンジ、赤と色付けを進めていき、最後は黒で色付けします。最後に卵をバーナーまたはキャンドルで温めて蜜蝋を取り、ろうけつ染めのイースターエッグが完成します。

「カハン」はどうやって作る?

蜜蝋を溶かす装置「カハン(Kahan)」を作るには、分厚いキャンドルに先を曲げたスプーンを取り付けます。蜜蝋を卵につける「筆」の役割の道具は、鉛筆、棒、コルク、割り箸など塗装時にしっかりと保持できるものにマチ針など頭の丸いピンを差し込んで作ります。酢を使って卵の余分な脂を拭き取り、殻に複雑な模様をそっと描いていきます。 温めた蜜蝋はすぐに固まってしまうので、素早く作業します。1筆描くのに蜜蝋をつけるのは1回です。色水に浸した後、トイレットペーパーまたは布で卵を拭き、自然乾燥でよく乾かします。最後に蜜蝋を取り除くときは、塗料が火に触れて焦げてしまわないように丁寧に行います。

蜜蝋ペイント(レリーフ)

蜜蝋ペイントは、チェコのイースターエッグ模様付け技法の元祖です。 もともとは、色付きの背景(ほとんどの場合赤)に白い模様が描かれていましたが、現在は様々な色の組み合わせが見れらます。蜜蝋ペイントはろうけつ染め(バティック)よりもはるかに簡単です。 必要な材料は、中身を出した卵、ワックス含有量の高いワックスクレヨン、マチ針と鉛筆、キャンドルとティーキャンドルカップだけです。

ワックスクレヨンと蜜蝋を3:1の比率でカップに入れ、加熱します。 蜜蝋が完全に温まるまで待ちますが、泡立ちすぎないように注意してください。 先端に消しゴムが付いた鉛筆(またはコルク、串、棒など)にマチ針を刺し、マチ針の先を蜜蝋のカップに浸して模様付けを始めます。 バティック同様、蜜蝋はすぐに固まるので素早く作業しましょう。1筆1蜜蝋で十分です。模様はどのようなものでもかまいませんが、大抵はしずく、ハーフスター、半円、三つ編み、枝、リースなどさまざまな組み合わせが使用されます。 いくつかの色を使って模様を描く場合は、各色のキャンドルカップを同時に用意し、徐々に(できればピンセットを使って)カハンに置きます。 蜜蝋で模様をつけた卵を完全に乾かし、布で磨いて美しい輝きを与えます。

 

インクを使った模様付け

インクを使って模様を描くのも古典的な方法の1つです。多くは植物のモチーフが描かれ、タマネギや、シンプルに想像力に応じて描かれています。 インクに加えて、万年筆とクリアラッカーも必要になります。

卵は洗って乾かしておきます。 通常、白い卵は青いインク(タマネギ模様に最適)でペイントし、色付きの卵(ダークブルーなど)は白いインクでペイントします。 インクは非常に速く乾きますが、塗った直後は模様を汚さないように注意しましょう。 最後に、クリアラッカーで仕上げます。

 

藁でデコレーション

この伝統的な手法も非常に時間がかかります。必要な材料と道具は、藁、切れ味の良いナイフ、速乾性接着剤、藁に接着剤を付けるための針です。卵の色は、淡い黄色の藁がよく目立つ濃い色、濃いパステルカラーが適しています。

藁の下準備が重要です:鋭利なナイフまたはかみそりの刃で個々の茎を縦に2つに切り、ぬるま湯に約1時間浸します。水分を含み膨らんだ茎を机の上などに広げ、平らになるように置きます。広げた茎を折り、まな板を乗せて重石を置きます。藁が乾いて平らになったら、鋭利なナイフまたはかみそりの刃で小さなひし形に切ります。ひし形はイースターエッグの模様として伝統的に使われてきましたが、細いリボンなどに切っても良いです。無限の想像力を働かせましょう。ひし形の藁を接着剤で卵に付けます。このひし形の藁を使い、全体の模様を作っていきます。通常、6つ星や8つ星の模様としてよく使われます。

 

ワイヤーデコレーション

着色済みの卵に直径0.25~0.4mmのワイヤーで装飾していきます。柔らかく形作りやすい銅ワイヤーが主流ですが、他の金属ワイヤーでもかまいません。 金色の真ちゅう製ワイヤー、銀色の養蜂用ワイヤー、そしてカラーワイヤーは画材屋等で購入できます。ビーズを使いたい場合は、ガラスビーズが適しています。道具はニッパーと丸ペンチを使い、ワイヤーを切断したり、まっすぐにしたり、らせん状にしたりします。ハトメパンチや大きな針も使えます。 2本のワイヤーを交差させたり、前段の交差部分にワイヤーを引っ掛けたりしてて網の目を作っていきます。

 

削り出し(スクラッチング)

通常、塗料を削り取る際、卵を持つ手の熱で塗料がにじんでしまう事が多くあります。 適切に削り取る事ができる塗料を準備するのは非常に難しく、「削り出し職人」の間では世代から世代へと受け継がれてきた秘密でした。そこで、初心者は中身を出した卵をアニリン染料で着色したものを使うことをお勧めします。塗料が乾いたら、鋭利な刃物で卵の両面の塗料を削って模様をつけていきます。

削る模様をあらかじめ白いクレヨンで描いておきます。下書きは少しずつ描いていくのが良いでしょう。 最初にアウトラインを描いてそれを削り、次に細かい部分やその他のモチーフを徐々に追加します。削るときにはナイフに過度の圧力をかけずぎると卵が割れてしまうので注意しましょう。ナイフで数回に分けて徐々に溝を付けていくことをお勧めします。削る回数が多いほど、溝がはっきりします。

 

 

エッチング

特にワラキア地方では、イースターエッグもエッチングで装飾されていました。これは、ろうけつ染めとは反対で、最初に卵を着色し、次に蜜蝋を卵に塗ります。続いて卵を酸性溶液に浸します。多くの場合、ザワークラウトの汁や酢水を使います。これにより、蜜蝋で覆われていない部分の色が落ち、蜜蝋が塗られた部分のみに色が残ります。

また、長い間忘れられていた方法にギ酸を使用するものがあります。 着色された卵を蟻塚に置き、蟻たちに「自由な模様」を描いてもらいます。

 

ホタルイ模様

家の近くに池がある方は、ホタルイがどんなものか分かるでしょう。見た目は長いチャイブに似ていますが、チャイブの内部は中空です、ホタルイには白いスポンジ状になっています。ベースとなる卵は白でも茶色でもどちらでも良いです。茎の皮を剥いて出てくる白い中身は細かい泡に似ています。 小麦粉、水、液体接着剤でを混ぜて作ったものを糊として、縞模様、らせん形、波線などの形で茎の中身を卵に接着し、色付きのリボンや布で追加の装飾をします。

 

レースエッグ – マデイラエッグ

このテクニックでは、卵に小さな穴を開けて模様をつけていきます。このイースターエッグはマデイラ刺繍の手法に似ています。 イースターエッグの装飾技法としては最も若い技術の1つですが、どんどん人気が高まっています。 では、どのように作るのでしょうか? まず、きれいな卵に模様を下書きします。穴を開ける場所もしっかり下書きしましょう。次に、手芸用のドリルや錐で小さな穴を開けます。 穴をあけた卵を水で薄めた塩素系漂白剤(チェコではSavoと呼ばれる井戸水用消毒液を使用)でよく洗います(塩素系漂白剤の取り扱いには十分注意してください)。 ドリルで開けた穴を加熱した蜜蝋で縁取ります。 蜜蝋を付けるには、鉛筆の先端にマチ針を埋め込んだ筆を使用します。

穴を開けた卵を染めたり、色付きの蜜蝋で穴の縁取りをすることもできますが、一番人気のあるのは真っ白なマデイラエッグです。 この手法では、硬い卵、特にガチョウの卵が最適です。 通常の鶏の卵は割れる可能性があります。

 

モラヴィア」と「ボヘミア」で最も有名なイースターエッグ

伝統的な手法の中でも特に伝統的なものは、スロバーツコ地方のろうけつ染め(バティック)です。ストラージュニツェ(Strážnice)のヴノロヴィ(Vnorovy)、オストロジュスカー・ノヴァー・ヴェス (Ostrožská Nová Ves)、ウヘルスキー・オストロ (Uherský Ostroh)、フルク(Hluk)などの各村には独自の模様があり、はっきりと違いが分かります。

 

ブジェツラフ地域のボルコヴァニ(Borkovany)は、チェコ共和国で唯一、市の紋章にイースターエッグを使っている市町村です。 この紋章は2004年から使われています。村のほとんどの家庭、特に女性たちが数世紀にもわたり削り出しのイースターエッグを作り続けてきた歴があり、この紋章になったこと偶然ではありません。この村のイースターエッグは世界中で知られており、最近までは年間15万個も輸出されていました。典型的なモチーフには、さまざまなバリエーションのカーネーションや、円形(時には格子)の中心を持つ花びらから、陰影のある花びらを持つ花まであります。

とりわけハナー地域では、卵を藁で飾る技法が普及していました。 オーツ麦や大麦の藁は、上記に記載したようにまっすぐ平らにしてから、特定の形に小さく切る必要があります。 鶏の卵1つに、300~700個の切った藁を接着できます。 鶏卵1個の装飾には6~24時間、ダチョウの卵は1週間、ウズラは2~6時間かかります。

ワラキア地方では、家族全員でイースターエッグをデコレーションして生計を立てていました。その中でもろうけつ染め(バティック)が最も多く、幾何学的なモチーフに加えて、植物や動物のモチーフが主に使用されていました。 愛を表すハート、豊饒を象徴する雄羊の角、豊作を示すピッチフォークや熊手などのモチーフもあります。 多くは黒い卵の上に白の模様を描きますが、オレンジと赤も使用されます。

 

ボヘミア地方で最も有名なのは、ホドスコ地域のイースターエッグで、ろうけつ染めと削り出しが使われています。今日では、黒い卵にカラフルな蜜蝋で模様が描かれたものも有名です。

この記事を書いていて、こんなにたくさんの手法があるんだ!と驚きました。
皆さんはどのクラスリツェが好きでしたか?

出典:https://www.kudyznudy.cz/aktuality/velikonoce-jak-si-ozdobit-tu-nejkrasnejsi-kraslici

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この記事を書いた人

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