Univerzitní kino Scala

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大学の中の映画館!?

チェコ映画が好きなので、チェコに旅行したら絶対に映画館へ行く!と長いこと思っていました。そして今回、念願叶って、ブルノ駅から歩いて12分のところにある映画館「Univerzitní kino Scala」へと行きました。

「Univerzitní kino Scala」は、マサリク大学に属している映画館で、レトロな雰囲気が可愛らしい映画館でした。チケットは入り口正面、階段を数段降りたところにあります。各プログラムの1時間前から、チケットは購入できるようです。
今回見た映画は130CZKでしたが、毎回チケット料金は微妙に異なるようでした。(だいたい100CZK〜130CZKの様子)

私が観に行った日は金曜日の夜ということもあり、老若男女たくさんの人が映画を観に来ていましたが、大学に属しているということもあるのか、日本より若い人が多い印象でした。

チケット売り場横には、小さなカフェバーがあり、ここで買った飲み物を映画館に持っていくことが可能です。購入するときに「Do kina?(映画館へ?)」と聞かれると思いますので「Ano!(はい!)」と言えば、プラカップにビールを入れてくれます。私が買ったビールは、250円程でした。安い!

愛犬と一緒に

こちらの映画館は、なんと犬も一緒に映画を観ることができます。とは言っても、犬と一緒に映画を観る人はそんなにいないだろうな・・・と思っていたのですが、この日は私の見える範囲だけでも犬連れの方が3組いました。小型犬もいれば大型犬もおり、日本の映画館ではまず見られない光景なので、少々驚きました。犬の散歩ついでに映画も観に、な感じなのでしょうか。どの子も良い子に映画を観ていましたよ。

レトロな空間

シアターはとても広く、二階席もあります。映画館というよりは、オペラ会場に似た雰囲気があります。でも、みなさんラフな格好で映画を観にきています。椅子は固めで(たぶん木製)、ちょっと腰が痛くなってしまいそうな作りです。映画がはじまるまでは、日本のように注意事項や広告が流れていました。

言葉がわからなくても映画は観れる!

この日観た映画は『Portrait of a Lady on Fire 』カンヌで最優秀脚本賞、クィアパーム賞を受賞した作品です。できればチェコ映画が観たかったのですが、残念ながらフランス映画。ただ、『Portrait of a Lady on Fire 』もとても美しい映画でした。

チェコの映画館ですので、もちろん日本語字幕はありません。フランスの映画ですので、フランス語上映のチェコ語字幕です。言葉がわからないと映画は楽しめないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、意外と言葉がわからなくても映画は楽しめます。

おすすめは、あらかじめ観る映画のあらすじを読んでおくこと。なんとなく「こういう映画なんだ」と頭に入れておけば、言葉がわからなくても、だいたい内容を理解できると思います。『Portrait of a Lady on Fire 』は会話の多い映画でしたが、俳優の表情などでだいたいの内容を理解しながら観ることができました。

次回はぜひ、チェコで最新のチェコ映画を観たいと思います!

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この記事を書いた人

小林和貴

「プラハはおもちゃ箱をひっくり返したような街」と漫画で読み、それからチェコに興味を持つようになりました。2019年からチェコ語を勉強中。サマースクールでチェコに行くのが目標です。
普段はイベントや映像関係の仕事をしてます。チェコ映画も大好きです。