プルーホニツェ(Průhonice)
プルーホニツェ城・庭園-ロマンティックな秘密の場所
プルーホニツェは人口約3500人の町で、その面積もとても小さいものです。しかしながらその風光明媚な佇まいはほかのどんな場所にも引けをとりません。ここにある素晴らしい庭園は、チェコ国内のみならずヨーロッパにおいても非常に価値のあるものです。誰もがこの自然あふれるユニークな庭園に一目惚れするでしょう。庭園は人の手がたくさん入った華美なものではなく、飾り付けられたヴェルサイユ宮殿のようでもありません。自然のままに見える庭園ですが、裏では多くの仕事と努力がなされました。特にこの城・庭園を造った貴族アルノシュト・エマニュエル・シルヴァ-タロウツァは深い愛情を持って建設に励みました。1885年に建設に着手し、一生をかけて建設に従事しました。彼の情熱と類稀なる専門知識、そしてこの地域に対する愛情はそれは大きなものでした。

美しい庭園を眺めたあとは、プルーホニツェ城を堪能しましょう。現在の城はもとの中世ゴシック様式の建物を改築したものです。城の歴史はとても複雑なもので、その運命もまた同じです。城の所有者は次から次へと変わり、さらに荒れ果てた姿となった時期もありました。1800年以降は、城の新たな所有者で貴族のヤン・ネポムク・ノスティツ-リエネツクのもと輝きを取り戻しました。大規模な古典主義スタイルの改築は、城にそれまで失われていた輝きと名声を与えました。また、すでに言及されている「庭園の空想家」アルノシュト・エマニュエル・シルヴァ-タロウツァも城とプルーホニツェに深い関連のある人物です。1885年には彼の指揮のもとプルーホニツェの歴史における新たな時代がスタートしました。それは庭園と城のチェコ・アールヌーヴォー様式の改築でした。


庭園と城を見るだけでもプルーホニツェに来る価値は十分にありますが、それだけではありません。プルーホニツェ城エリアでもっとも古い建物である、ロマネスク様式の聖母マリア生誕教会を見逃すわけにはいかないでしょう。また19世紀末からの古い鐘のあるフ・ホリ広場や、バロック様式のヤン・ネポムツキーの像があるクヴェトノヴェー広場も訪ねてみてください。

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