気晴らしにプルーホニツェ自然公園に行きませんか?

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Dobry den!(毎度毎度チェコ語用の文字が打てず申し訳ないです汗)こんにちは。チェコ親善アンバサダーのYoAです。チェコ共和国オフィシャルブログでの連載も今回で5回目となりました。見てくださってありがとうございます。

今年はチェコへ行けなさそうなので記事を書くたびに思い出が蘇って恋しくなります。さて、今回はSNSでも話題の「自宅旅行」をテーマに、ご自宅からプラハ校外のお城がある自然公園、プルーホニツェ自然公園に皆さんをお連れしたいと思います(*^^*)

プラハ校外に広がる世界遺産

プラハの中心地にもいくつか公園はあると思うのですが、ゆっくり癒しの時間を楽しみながら森林浴~となるとなかなか難しいですよね、、、。時間を忘れてゆっくりしたい時に当時滞在していたアパートのフラットメイトが誘ってくれて、すごく気に入った場所です。

旧市街地からは地下鉄(C線)とバスを乗り継いで40分くらいです。ちょっと遠いけどバスに乗り換えてからはプラハ校外の街並みと地元感満載のバス車内を楽しめるのであっという間に感じました。

プルーホニツェ自然公園全域の地図。プルーホニツェ城があるのはこの地図の右上の湖のそば。とにかく本当にとんでもなく広い公園です。地図がなければ一瞬で迷いそう。私が行けたのはせいぜいこの地図の右端3分の1程度、、、。2時間くらいは居たと思うのですが、、、笑。

そしてこの広大なプルーホニツェ自然公園はユネスコ世界遺産にも登録されているそうです。その広さと、数多くの植物の保存と、自然に生きる生物たちの貴重な資源として認定されています。

プルーホニツェ城へ

バス停を降りて、案内板に沿って歩くと駐車場の奥に自然公園への入り口が見えます。そこで入場のチケットを購入します。150コルナでしたが、シーズンによって変動するそうです。

入場するとすぐにプルーホニツェ城が出迎えてくれます。オレンジ色の屋根とチェコのお城定番(?)のだまし絵の壁画が特徴的なこのお城は、横に長く上から見ると細長い形をしています。幾度となく繰り返された再建の結果、現在の中世ゴシック建築の形をとっているそう。

この城の中庭から自然公園へと入っていくことが出来ます。中庭に入るときに通った門のドアがすごく古くて重そう!ホコリが溜まっていて、ところどころ欠けてしまっているところを見るに、最後の再建からそのまま残されているんだな、と思いました。この覗いているおじさんは訪問者の良し悪しを見極めているんでしょうか笑 ちょっとシュール。

中庭から見るお城の壁面にもだまし絵が!もはやだます気はあるのでしょうか。中庭に入るとプルーホニツェ城内で開催されている企画展や、カフェを利用することが出来ます。私が行った当時は「世界のボタニカルガーデン」の展示をしていました。チェコのプルーホニツェで世界のガーデンを回るたびに出たくなりました(*’’)

「ロマンティックな秘密の場所」

と、チェコ観光局の記事ではそう呼ばれていました。とても広い公園で存在感があるのに私はフラットメイトに誘われなければ知ることもなかったかもしれないです。観光地としてはマイナーですが、地元の人の散歩コースであり、ランニングスポットであり憩いの場であるこのプルーホニツェ自然公園は1度訪れると間違いなく好きになります。秘密にしたくなるかもしれません( ;😉

湖とプルーホニツェ城の組み合わせがとても魅力的ですよね。小さいころに見たお姫様の出てくる絵本のような景色に本当にうっとりしました、、、。建築にはあまり詳しくないですが、中世ゴシックって私の知っているゴシック建築よりも柔らかくて親しみやすさがありますね。

湖にそって歩いてどんどん自然公園の奥に進んでいきます。どんどん、とは言っても時期がよかったのもあって公園の中の植物や景色を見るのに夢中で足がすぐ止まります笑。

自然公園全体が植物保存の目的もある為数多くの植物がありますが、私が訪れた時はバラ園もありました。見たこと無いようなバラもたくさんありましたよ。たくさんの花々があり、自分の何倍もの背の高さの木々に囲まれて、確かに「ロマンティック」で、進むたびに隠されているように佇む建物や水車を見つけるので、「秘密の場所」だなあ、と思いました。

ちゃんと見ていないと見落としてしまいそうなところに水車小屋のような建物が。ポツン。

自宅からプルーホニツェ自然公園へでかけましょう。

終わりに。今は世界中が厳しい状況下に置かれているために旅行には行くことは叶いませんが、今回の記事やこれまでのチェコ観光局の記事で少しでもチェコに旅した気分になれればいいなぁと思います。歩くだけで発見がたくさんある自然公園はおとぎ話の世界に紛れ込んだようにさえ感じてしまうくらい絵本の中の風景そのものでした。日本にいると見る事のなかったものが見る事ができるのも旅の醍醐味ですね。

お城好きな方にも、自然を楽しみたい方にも、散歩が好きな方にも、森林浴がしたい方にも、ただただゆっくりしたい方にもおすすめな「秘密の場所」のプルーホニツェ自然公園は残念ながら現在は国の隔離要請に則って地元住民及び年パス保持者以外は入場できません。しかしながら永遠にクローズしているわけではないですし、いつかプルーホニツェ自然公園を訪れてみたいと思う方の参考に、興味を持った方の参考に、そして知らなかったという人のきっかけになれば幸いです。これで今回の「自宅旅行」は終了です。

観光局含め、チェコ親善アンバサダー中心に自宅にいてもチェコを感じられる企画を随時行っておりますので是非各SNS等をチェックしてくださいね(*’’)! 閲覧ありがとうございました。

チェコ観光局によるプルーホニツェ自然公園に関する記事↓
https://czechrepublic.jp/touristic/pruhonice/

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この記事を書いた人

YoA

シュルレアリスト、シュヴァンクマイエルの「アリスを探して」をきっかけにチェコ共和国の文化、歴史、言語に興味を持ち始め、学生時代に初めてチェコを訪れる。以来、大のチェコ好きに。1番のお気に入りはプラハのNovy Svet。普段はただの社会人。サマースクールをきっかけに2019年夏に再び渡航(帰国済み)。いつかチェコに移住することを夢見て人生奮闘中。