猛暑でプールは大賑わい

【最終回】ブルノ生活奮闘記Vol.4〜 海外生活超初心者が日々奮闘する様子をリアルにお届けします

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ブルノ生活9ヶ月目となりました。今年のヨーロッパは記録的な猛暑で街のどこにいても暑いと感じるほどです。

6月はPQのパフォーマンス(前回記事参照)が終わった後、ルーマニアはシビウの国際演劇祭に行ってきました。ブルノから長距離バスを利用し、ウィーン、ブタペストを経由してシビウへ。18時間という長旅でしたが、休憩も多く思っていたより快適なバス旅でした。

バスで簡単に国境を越えて行くのも、中欧チェコならでは。飛行機の4分の1位の金額で移動できるのもかなり魅力的ですね。

初夏のブルノはオンシーズン。花々は咲き乱れ、夜は長く、街は全体的に開放的な雰囲気です。日本から友人• 知人ブルノを訪ねてきたり、賑やかな1か月となりました。観光地ではないけども、ブルノで過ごすこんな休日もいかがでしょう。

■ ワイナリーツアー ■

日本のソムリエの友人がチェコのビオワインに興味があるということで、南モラヴィアのBojanoviceにある醸造家を訪ねる小旅行へ。レンタカーはブルノ空港で借りました。

ちなみにブルノでのガソリン代は日本と同じ位ですがレンタカー代がとても安い。ブルノ空港から10分も走ると、すぐに景色がひらけ、農地が一面に広がります。45分ほどで村へ到着。若手醸造家のジョージは16歳からワイン作りをはじめたという心優しいナイスガイでした。

葡萄畑と休憩場所の十字架

まずは気持ちの良い丘にある畑の見学から。風の抜ける寒暖差のあるこの土地では昔からワインづくりが盛んだそうです。ぶどうの木の高さによって果実の甘みが違うそう。

学生時代に経験した農業実習を思い出し、色々質問してみました。興味のあることは英語でも躊躇なく質問できるもんですね(笑)

まだ小さい葡萄の実はブロッコリーみたいな匂いがしました(個人的感想)地面に穴が空いていてモグラの穴かと思ったら穴ネズミのようでした。あまり悪さはしないそうで、仲良く共存しているようでした。

大きな仕込み樽たち

そして醸造所。中に入ると独特の酵母の香りで部屋がいっぱいで、とても気持ちが良かったです。大きなアカシアの木でできた樽。ナノレベルのフィルター装置。様々な品種を組み合わせで熟成中のワインたち。あぁ。。。ワインが飲みたくなって来ましたね。

そして、場所を移動していよいよテイスティングルームへ!

ジョージとジョージのワインたち

建物の外壁にはモラヴィア地方の伝統的なマーク。もともと貯蔵庫だった場所をリノベーションして、地下は貯蔵、1階はカフェ、2階は宿泊施設となっている。

この日は12本をテイスティング。ジョージの人柄が反映したスマートでこだわりのあるワインたちでした。彼が名付けたHIBANAというワイン。

日本語の火花の意味を知らずにインスピレーションでつけたようですが、このお味が、まさに火花!最初のインパクトからゆっくりと余韻を楽しむ。。。一同感激したのでした。

■ English meeting と 鹿公園 ■

毎週金曜日にEnglish Meetingというイベントがありまして、開催はもう400回を超えています。毎回ブルノ市内のカフェバーやポスタボなどで開催される英語話者のための集まりです。

好きなドリンクを注文して予約席エリアにて好きな人と好きなだけ話します。年齢層も10代から80代まで。平均30人ぐらいの気軽なイベントです。英語を話す実践の場が欲しくて私もたまに参加しています。ここではバラエティに富んだ国籍の方々に出会えますよ。チェコは本当にいろんな国の方が働きに来ていますね。

先週のMeetingの時に知り合ったチュニジア人の方と、鹿公園の話で盛り上がり、その流れでMeetingに参加していた私たち日本人チームをアテンドしてくれることに!

Mendel squareにあるStarobrnoの直営店。工場見学(ビール付き)できる

鹿公園の正式名所は、Obora Holedná 公園です。Mendel Squareのバス停から50または52番に乗り15分ほど。Stará dálnice下車。
ブルノの良いところの一つ、センターから少し移動しただけで、ハイキングできる自然があること。便利さと心地よさのバランスが良いのです。

鹿公園のファミリーとキノコ看板。チェコらしい。。。

入ってすぐに鹿の家族たちと遭遇。ラッキー!遠くから様子をみながら徐々に近づいていきます。急に動いたり、大きな音を立てたりしなければ、鹿たちはだんだんと近づいてくれます。公園のあちこちにキノコや野鳥、森の動物たちの看板ゲームがあり、子供達が(もちろん大人でも)自然の中で遊びながら学ぶ工夫が施されていました。

この小さな公園からそのままハイキングコースに。自転車のコースもありますよ。毎年8月に開催されるブルノサーキットに繋がる山となっています。次回は鹿だけでなくハイキングもしてみたいと思います。

■ Garden ■

ラベンダー園の近くにあったお庭。美しすぎてため息が出ます。チェコの生活に密着したハーブたちにもとても興味があります。
来年はチェコでファームスティをする計画を立てることにしました。とても楽しみ。

☆☆☆☆☆☆
さて、実は行貝さんがご帰国されることになり、今回の記事にてブログ連載は終了となります。
まだあまり日本語での情報が少ないブルノを中心に、毎月楽しくとても役立つ情報をくださりありがとうございました!

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この記事を書いた人

行貝 チヱ

行貝チヱ(Chiye NAMEGAI)
写真家・フォトコラージュアーティスト。劇場型移動式写真館「行貝写真館」主宰。国内外の展示やアートプロジェクトに多数参加。 
静岡東部で活動するScale Laboratorysy立ち上げメンバー。2019年のPQに向けて現在、南モラヴィアの中心地、美食の街Brnoにて語学と社会勉強中。
ウェヴサイト 行貝写真館Scale Laboratory
Email chiyenamegai@gmail.com