散歩が楽しい街・オロモウツ

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オロモウツはモラヴィア地方の中部にある、チェコで5番目に大きい街です。
ブルノからバスで1時間、電車でも最短1時間半で行けます。バスの方が便利!という意見が多かったのですが、私は電車に乗るのが好きなので、電車でオロモウツへ。その土地のお菓子を食べながら、ぼんやり車窓からの景色を眺めるのも旅の醍醐味です。

ちなみに電車やトラムを使う場合は、携帯のアプリ「IDOS」で調べると便利でした。日本の「yahoo乗車案内」みたいなアプリです。チェコに行く際は、携帯にダウンロードしておくことをオススメします。

オロモウツは歩いて街を探索するのが楽しいと聞いていたので、聖三位一体柱のある広場までバスで行き、そのあとは適当に街を歩きました。
噴水がたくさんある街なので、適当に歩いていてもたくさんの噴水に出会えます。ただ、冬なので水は止められていました。残念。でも、寒いし水も出ていないので人は少なく、おかげで噴水の造形をじっくり眺めることができました。亀や魚など、生き物がたくさんいて面白かったです。

美味しいお店は大通りから1本入った道にある!

食べ歩きが大好きな知人がよく「美味しいお店は大通りから1本入った道にある!」と言っているので、お昼ご飯は大通りから1本入った道にあるお店へ。入り口は地上にあったのですが、入ると地下へ続く廊下と階段があり、地下1階、地下2階と2つのフロアに分かれていました。 廊下と階段は薄暗く、不安になってしまい引き返そうかと思ったのですが、せっかくなのでと勇気を出して入りました。

ここで食べたのが、オロモウツの伝統的なチーズ(トヴァルーシュキ)を使ったソースがかかった鶏肉料理。これがすごく美味しかった!トヴァルーシュキは独特な香りが特徴で、苦手だったらどうしようと不安だったのですが、鶏肉との相性ばっちりでした。美味しさのあまり、あっという間に食べ終えてしまいました。

お昼時だったので店内は混み合っており、メニューを見ていると男性三人組に「相席良いですか?」と話しかけられました。その後、特に会話はなかったのですが、ちょうど料理が来るタイミングが一緒だったので「さあ、召し上がれ!美味しいよ!」と言われました(笑) 地元の方達で、みなさん昼食と一緒にビールを楽しんでいました。

ナチズムの歴史を風化させないためのアートプロジェクト

街中を散歩し続けると、ときどき石畳に金色のプレートが埋め込まれていることに気がつきました。「つまずきの石」です。

「つまずきの石」は、ナチズムの歴史を風化させないために1992年から始まったアートプロジェクトです。縦10cm×横10cm×高さ10cmのコンクリートの上に真鍮板が貼られたもので、石にはナチス・ドイツの犠牲となった人の名前など、その人が捕えられるまで生活していた家の前に設置されています。

石には「名前」と、人によって多少違うのですが「生まれた年」「捕らえられた年」「収容されていた場所」などが書かれています。詳細がわかっている人は、亡くなった年月や職業も記されているそうです。

写真の「つまずきの石」は、おそらく2つの家族です。石に書かれた内容から、あくまでも私の推測ですが、1つは5歳の子どもと両親、もう1つは老父婦だったと思います。一番左上の子どもの石には「彼はここに住んでいた。ペトル・ゴールドベルガー。1937年生まれ。1942年にテレジン(チェコスロバキアにあった収容所)へ。アウシュビッツで殺害された。」と書かれています。

母親も同じくアウシュビッツで、父親はダッハウ(ドイツの収容所)で殺されています。父親のみ殺された日付も書かれています。老夫婦の方も1942年にテレジンへ連れて行かれ、夫はそこで、妻はアウシュビッツで殺されています。

「つまずきの石」は、犠牲になった人々が生活していた場所に設置されています。だからこそ、自分が今いる場所で生活していた人たちが、ある日から隠れて生活しなくてはならなくなってしまい、そして強制的に連れて行かれて殺されたのだと、具体的に想像することができました。とても辛い気持ちになります。でも、今も人々が生活している場所で当時のことを考えるのは、記念館などで写真や資料を見ながら考えるのとは、また違った意味があると思います。

とても大事なプロジェクトだと感じました。

おしゃれなリサイクルショップ

 最後は聖ヴァーツラフ大聖堂へ。ずっと散歩していたあたりからは少し距離があったのですが、ここまできたら歩き続けよう!と思い、徒歩で向かいました。

聖ヴァーツラフ大聖堂に向かう途中、リサイクルショップを見つけたので寄り道。店先に中古レコードが沢山置いてあったので、はじめは中古レコードショップだと思ったのですが、中へ入ると雑貨や本もたくさん置いてありました。店内はおしゃれで、どちらかというとセレクトショップのような雰囲気でした。

ここでレコードを3枚購入。お会計の際、店員さんが「どこから来たの?」「どうしてこのレコードにしたの?」と色々と話しかけてくれました。日本ではあまりないですが、お会計ときに店員さんとお喋りするのが好きなので、話しかけられると嬉しくてつい話し込んでしまいます。

聖ヴァーツラフ大聖堂に到着したのは、ちょうど夕暮れ時。この日は天気がすごくよく、夕焼けがとても綺麗でした。美しい夕日に照らされて、聖ヴァーツラフ大聖堂は中も外も一段と美しくなっていました。夕日が沈むまで、大聖堂の中でぼんやりと静かな時間を過ごしました。

チェコは魅力的なところがいっぱい!

 3回にわたって旅行レポートを書かせて頂きましが、チェコは魅力的な街や場所がたくさんあり、まだまだ書きたいことが沢山です。今回「#チェコ列車を目撃せよ」のキャンペーンに当選しチェコへ行けて、本当に嬉しかったです!ありがとうございました!

今は難しいですが、落ち着いたら旅行はもちろん、サマースクールでも行きたいと思っています。その日が今からとても待ち遠しです。そしてその日のために、頑張ってチェコ語の勉強を続けたいです。

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この記事を書いた人

小林和貴

小林和貴

「プラハはおもちゃ箱をひっくり返したような街」と漫画で読み、それからチェコに興味を持つようになりました。2019年からチェコ語を勉強中。サマースクールでチェコに行くのが目標です。
普段はイベントや映像関係の仕事をしてます。チェコ映画も大好きです。