チェコアニメとバチャの町ズリーン

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本日開始の新連載は、チェコ親善アンバサダーのほりいみほさん(instgrram @horiimiho29)による、チェコ取材旅行記です。
昨年9月にチェコ政府観光局のプレスツアーにご参加いただきました。プレスツアーで巡った都市をシリーズでレポートしていただきます!これを読んで皆さんも妄想旅行をしてみてくださいね♪

チェコもアニメ産業が盛ん!

漫画アニメ大国、日本。実は、チェコも日本と同じでアニメ産業が盛んです。
今回のプレスツアーでは、チェコで有名なアニーションスタジオ、Filmový uzel Zlín アニメーションスタジオ見学、アニメ制作体験をさせて頂きました。

Filmový uzel Zlín は、プラハから、列車で、約4時間のズリーンという街にあります。
ズリーンは、Tomáš Baťa(トーマスバチャ)が創設した、「製靴会社バチャ」が街の発展の歴史を語るには欠かせない存在。

実は、このアニーションスタジオも、元々は、バチャシューズのCM製作から始まりました。
チェコ国内でテレビ番組が放送されていて、大人気な作品は、鼻の長い豚のキャラクター、Lojzík (ロイジーク)が登場するアニメーション。
鼻が長いことにコンプレックスを抱き、同じ仲間を探して、旅するという、考えさせられる、ストーリーです。

会社の看板キャラクターということで、スタジオ前の像をはじめ、スタジオ内でも、ロイジークを沢山見かけました。

アニメーション制作体験!

スタジオの歴史や、アニメーションの展示を見た後は、クレイアニメ制作に挑戦しました!
中、高校生の頃は、アニメーターを目指していた時期もあったので、大興奮な私でした!

クレイアニメとは、粘土でキャラクターを作り、少しずつ動かし、一枚一枚写真を撮影し、それを繋げることによって動く、コマ撮りのアニメーション作りです。

実際に自分が作ったキャラクターが動く動画を見ると、短い時間のアニメーションながら、感動ものです!
しかし、一瞬のアニメーションを作るだけでも、こんなに大変なのに、長時間のアニメーションを制作するとなると、気の遠くなるような作業が必要なのだろうと、コマ撮りアニメーション制作の大変さというものをしみじみ感じました。

因みに、ヨーロッパ諸国では、日本の漫画やアニメが人気で、漫画は翻訳され、アニメも放送されているイメージなので、チェコの方に漫画アニメ事情を聞いてみたところ、チェコは、国産アニメが有名だからか(?)日本の漫画アニメはあまり見られていないみたいです。

ウェブサイトはチェコ語ではありますが、アニメーションのワークショップは予約制で参加できますので、もしもチャレンジしたいという方は、ウェブサイトから問い合わせをしてみてくださいね♪

社長室はエレベーター?!

そんなチェコを代表する、アニメーションスタジオがあるズリーンには、他にも面白い見所があります!

冒頭で少し触れた、ズリーンの街を発展させた、トマーシュ・バチャ。
彼の社長室社はなんと!
社長室自体が「エレベーター」となっていて、1階から16階まで、上下します!

従業員を呼ぶより自分が動いた方が早い。
という考え方から、この社長室エレベーターができたようです。
「摩天楼21」にある、「社長室エレベーター」は今も稼働していて、見学が可能です。
※エレベーターに乗る場合は、最低2日前までにこちらから予約が必要です。

また、こちらの最上階にある展望エリアから、街を見ると圧巻!
ずらりと同じ建物が建ち並んでいます!
ズリーンの街は、機能主義の町として、計画に従ってつくられました。
同じ建物が立ち並ぶ風景は、労働者の居住区エリアになっています。

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この記事を書いた人

ほりいみほ

【旅人×モデル】関西を中心にモデル活動をしながら、一人旅が大好きで27ヵ国渡航。旅インスタグラマーとしても活動。学生時代、始めてチェコに行き、チェコの街並み、文化、民族衣装、雑貨の虜となる。

社会人として疲れきっていた2010年、2回目のチェコに行って救われる。笑

そして、「チェコに恩返しを!」という思いを抱き、チェコ親善アンバサダー2019として、人生3回目のチェコへ、プレスツアーメンバーとして渡航。