イースターの詰め物「ナーディフカ(Nádivka) 」
さてさて、木曜日、金曜日とチェコのイースター料理を紹介してきましたが、本日はそう、土曜日の食べ物です。
チェコでは「白い土曜日(Bílá sobota)」と呼ばれる聖土曜日は、「ナーディフカ」という詰め物(stuffing)を食べます。ちなみに詰め物と呼んではいますが、実際にはお肉の中に詰めるのではなく、別途焼き上げます。ですが、伝統的に「詰め物」と呼ばれています。イースターの詰め物は、基本的に春のハーブ類(新鮮なイラクサ、パセリ、チャイブ、ほうれん草)を使うものの多種多様なレシピがあります。お肉は伝統的に、豚肉、マトン、ウサギ、子羊、山羊、子牛などの肉で作られ、内臓を入れる事もありました。また、キノコを使った肉なしレシピもあります。
今日は最も伝統的なスモーク肉を使ったレシピをご紹介しますので、ぜひご自身で試してみてください!
【材料】
- スモーク肉(主に豚肉、ハムなど) 800g
- ロフリーク(チェコの細長いロールパン) 8本
- 卵 8個
- 牛乳 250ml
- 塩、こしょう 少々
- ナツメグ 少々
- お好みのハーブ類 新鮮なイラクサ、パセリ、チャイブ、ほうれん草など
- ラードとパン粉/セモリナ粉焼き型から取り外しやすくするため
【作り方】準備時間約30分、調理時間
- スモーク肉を茹でて冷まし、角切りにします。
- ロフリークを角切りにし、ボウルに入れます。
- 別のボウルに卵の黄身と牛乳を入れて混ぜ、塩、コショウ、少量のナツメグで味付けします。
- のボウルに3.の卵液を入れ、パンにしっかりと卵液を染み込ませます。
- に角切りにした肉をいれます。
- ハーブ類を細かく刻み、のボウルに加えます。
- 残っていた卵の白身をしっかりと泡立て、と混ぜます。
- オーブンを200℃に予熱する。焼き型にラードを塗り、パン粉/セモリナ粉をふりかけます。余分な粉は落としておきましょう。
- 焼き型にのミックスを入れ、オーブンで35-40分焼きます。
チェコイースターの習慣「ジェフタチキ」
チェコにはいくつかのユニークなイースターの習慣があります。モラヴィア地方を中心に、いくつかの村では「ジェフタチキ(Řehtačky)」という習慣はまだ残っています。「緑の木曜日」と呼ばれる日から白い土曜日まで、若い男の子が悪霊を追い出すためにジェフタチキ(ガラガラと音のする器具)と呼ばれる木製の楽器を鳴らして大騒ぎします。ジェフタチキの音は三日間沈黙している教会の鐘に代わるという意味もあります。