HUMBERTO のクライマックス空中遊技

○◉● 今月のART ●◉○ – 2019年5月

  • ブックマーク

◎● サーカスのこと ●◎

みなさんサーカスは好きですか?
私はちょうど、チェコ留学直前に手がけていたプロジェクトが「サーカスの人々」というテーマの写真展で、街の人々をサーカスの団員(動物も含む)に仕立てた作品を制作したのでした。街を転々と移動しながらテントで公演するスタイルは日本もチェコも同じようです。先日、街で偶然見かけたサーカスのポスター。ちょうどBrnoでの巡回公演が終わったばかりでしたが近郊の街での公演に行くことができました。

Národní cirkus チェコの国立サーカス団

こちらはBrnoからバスで1時間の街、Olomoucにてチェコの国立サーカス団の公演テント。
電話予約または当日13時からチケット購入可能です。一般席で350kc (1750円)ぐらい。
100以上の動物たちが出演するのが特徴で、夕方から公演前の動物たちと触れ合える時間があります(別途入場料)

公演前の動物たち

ラクダを実際に見たのが初めてで、その大きさにびっくりしました。フタコブラクダのコブはぐにゃぐにゃしていて左右に倒れていてこちらをじっと見ています。彼らは動物タレントでもあり、映画やテレビCMなどに出演することもあるそうです。サーカス団がプロダクションの機能も兼ねているのですね。確かに芸達者揃いでした。お誕生会にピエロの派遣というサービスもあるようです。

動物がメインの国立サーカス団

とにかく動物たちが次から次へと出てきます。パフォーマーの衣装が動物たちとコーディネートされてたり。。。象と熊の芸達者っぷりたら。あっという間の2時間半。

Cirkus HUMBERTOのパフォーマーたち

そしてもう一つ、こちらは私営のHUMBERTOサーカス団。動物たちとパフォーマーの演目が半分づつぐらいでなかなか見応えがありました。テントの中ももワクワクするデザインで素晴らしかった。(記事トップ写真参照)こちらはBrnoから遠く、電車で2時間半くらいの町、Holešov駅から徒歩30分弱の場所での開催でした。初級チェコ語を駆使して町の方の助けを借りてなんとか辿り着けました。会期中は動物たちが過ごせる広さの場所がサーカス開催場所になるのですね。どおりでグーグルマップに載っていないわけです(笑)
観光地でないチェコの街を訪れたいと思った時に、サーカスを目当てに行くというプランもアリだと思います。

Holešovの駅前の風景

◎● ヴィジュアルアート ●◎

チェコ語のクラスの先生のオススメ展示が、以前、即興音楽のワークショップに参加したギャラリーで開催中とのことで行ってきました。
Dum umění města Brna

Palavelko bicka

光を使ったビジュアルアート。透明の板にLEDライトが仕込まれていて少しづつ変化している。迷路のような光の道を歩いて行くとその時々の光のグラデーションが現れ、いっときも同じ風景にはならない。構造はシンプルだけどRの具合や道幅などがとても緻密に計算されていて全く飽きない(むしろずっとここにいたい)空間構成になっていた。会期中はDJ音楽とのコラボもあり、また違った体感をするのだろうなと想像した。

※今回は受付にて撮影許可を申し込んだのでプレスのバッチをつけて撮影しました。
ちょっと嬉しい。

  • ブックマーク

この記事を書いた人

行貝 チヱ

行貝チヱ(Chiye NAMEGAI)
写真家・フォトコラージュアーティスト。劇場型移動式写真館「行貝写真館」主宰。国内外の展示やアートプロジェクトに多数参加。 
静岡東部で活動するScale Laboratorysy立ち上げメンバー。2019年のPQに向けて現在、南モラヴィアの中心地、美食の街Brnoにて語学と社会勉強中。
ウェヴサイト 行貝写真館Scale Laboratory
Email chiyenamegai@gmail.com