カレル橋(Charles Bridge)

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カレル橋はプラハの最も有名なシンボルのひとつであり、特有の雰囲気を持っています。お土産売りや観光客の団体が現れる前、朝早い時間に橋を最も満喫することができます。カレル橋の建設者、神聖ローマ帝国皇帝、またボヘミア王カレル4世は学者またキリスト教神秘主義者でもあり、彼の人生の使命はプラハを精神性の高い、ヨーロッパの文化都市にすることでした。すべての都市計画と構築構想は入念に考慮され、常にスピリチュアルで秘伝的な原理に貫かれたものでした。

この石橋も例外ではありません。礎石を打つのに理想的な日時は天文学や数秘術の計算で決定されました。1357年7月9日5時31分は幸運をもたらす永遠の存在を保証しています。というのはこの年、日、月、時、分はパリンドローム(前から読んでも後ろから読んでも同じように読めるもの。)になっているからです。この場合数列は9を中央に1-3-5-7-9-7-5-3-1と並びます。数秘術によれば数字の9は人間の高貴な理想を意味し、また物質的豊かさを超え魂に深みを与えると言われ、この数配列はその9を最上位に数字のピラミッドを形成しています。また礎石が設置されたその瞬間の惑星の配置も申し分ないものでした。当時知られていた惑星のすべては地平線上、天文学的に重要な位置に配置され、太陽と土星の配列は線上で重なり合い、その時間は、天文学上中世で最も吉兆な時間帯の一つだったのです。

モルダウ川にかかるこの石橋には数世紀もの間、木製の十字架以外飾りは施されておらず、カレル橋と呼ばれるようになったのも1870年からのことです。バロック式の聖者の彫刻が据え付けられたのも17世紀になってからです。その中でも最も人目を引くのが、拷問を受け川から投げ捨てられた聖人ヤン・ネポムツキー像で、今日では彫像とともに追悼の飾り板が設置されています。

カレル橋には旧市街とマラーストラナ(小地区)の双方から入ることができます。旧市街側の橋の入り口は世界屈指の美しい装飾を誇る旧市街橋塔が守っています。橋塔の上まで登り、百塔の都と呼ばれるプラハのパノラマと橋の全景に酔いしれることをお忘れなく。橋の先に進めば、唯一無二の彫刻たちが待つオープンギャラリーが眼前に広がります。

プラハ市観光局リンク:https://www.prague.eu/ja/object/places/93/karluv-most?back=1

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