#チェコ産レコードの魅力 ~ジャケット・アートの世界~

  • ブックマーク

みなさんこんにちは!今回は、レコード会社に勤務する傍ら、チェコの音楽普及活動をされている市来達志さんに、『チェコ産レコードの魅力』というテーマで記事を書いていただきました!

ちょっとディープなチェコ・ミュージックの世界、一緒に覗いてみましょう♪

◆ ◆ ◆

はじめまして。今回より、チェコ共和国公式ブログに記事を執筆することになった、市来と申します。

普段はDJや、音楽記事の執筆を通してチェコ音楽の魅力を広める活動をしております。

そんな私が集めているのが、チェコのレコード。こんな時代にレコード…と思う方もいらっしゃると思いますが、音楽はもちろん、チェコらしい美学が詰まった素晴らしいジャケット・アートを楽しめるのもレコードの魅力!

そんなチェコのレコードの魅力を、少しでも皆様に伝えていけたら嬉しいです。

チェコのレコード・ジャケット 5選

という訳で今回は、まずは音よりヴィジュアル重視。チェコのレコード・ジャケットの名作をご紹介していきましょう。「ジャケ買い」という言葉があるように、内容が好みでなくてもジャケットが気に入ればOK。これから紹介するレコードは全て内容も最高なので、まずは見た目から気になったものをチェックしてみてください!

‣Karel Krautgartner「Jazz Kolem Karla Krautgartnera」(1965年)

まず紹介するのは、チェコ・ジャズの父Karel Krautgartnerによるアルバム。

リズミカルに配置されたJAZZの四文字、白黒を基調としたクールな色使いが溜まりません。60年代チェコのレコード・ジャケットを多く担当した、Ladislav Radaによるデザインです。

チェコ・ジャズの最重要作品と言える、チェコ・ジャズ界のビッグ・ネームが多数参加した、音楽的にも素晴らしい内容です。ジャズ界以外だと、チェコ歌謡のスター、Marta Kubišováが1曲目にスキャットで参加。

是非お聴きください!

アルバムを聴くにはこちら↓

‣Hana A Petr Ulrychovi「13 HP」(1971年)

次に紹介するのは、目を引くカラフルなジャケット。兄妹フォーク・デュオ、Hana A Petr Ulrychoviのアルバム。本作はバックにロック・バンドのAtlantisを従え、さらに大物指揮者Josef Vobruba率いるジャズ・オーケストラも参加。ジャケットに劣らない、カラフルなサウンドを聴くことができます。

オススメはファンキーでソウルフルな5、6曲目!

アルバムを聴くにはこちら↓

‣Golden Kids「Micro-Magic-Circus」(1969年)

少し怪しげなジャケットも。先程ご紹介したMarta Kubišováと、Helena Vondráčková、Václav Neckářによる歌謡グループ、Golden Kidsの1stアルバムです。流行していた、サイケデリック・ロックの影響下にある、サイケで怪しい雰囲気を放つジャケットがかっこいいですね。

実は中のブックレットにはこんなイラストも!

(画像:Golden Kids 『Micro-Magic-Circus』ブックレットより)

こちらもバックのオーケストラをJosef Vobrubaが指揮しており、ファンキーな曲も多いです。

チェコ歌謡を代表する人気作なので、是非お聴きください。

アルバムを聴くにはこちら↓

‣Marshas「Marshas」(1978年)

こちらは、計5枚のアルバムを残したフォークロックグループ、Marsyasのアルバム。スペーシーでサイケデリックなイラストが目を引きますね。なんとこちら、メンバーのOskar Petrが描いた絵。収録曲の大半も彼の作曲で、マルチな才能が発揮されています。内容もジャケットに引けを取らない、幻想的でダークな世界観が溢れていて素晴らしいです。

中でも10曲目では、昨年来日したチェコ・ジャズ界のレジェンドEmil Viklickýがエレピを弾いており、グルーヴィな名曲に仕上がっています!知る人ぞ知る名盤です。

アルバムを聴くにはこちら↓

‣Pražský Big Band「Podobizna」(1978年)

最後はジャズから。70年代後半に大活躍した指揮者、Milan Svobodaが率いるPražský Big Bandによる1stアルバムです。Svobodaの従兄でもあるJiří Stivínをはじめとした、強力な布陣から叩き出されるグルーヴに終始圧倒される1枚です。

メンバーの顔をコラージュして一つの顔にしたジャケットは、チェコのポスター・アートを彷彿とさせる素晴らしいデザイン!!

アルバムを聴くにはこちら↓

いかがでしたでしょうか?

さすがアートの国チェコと言える、素晴らしいレコード・ジャケットの世界をお届けさせていただきました。

チェコの音楽にも興味を持ってくれた人がいたら嬉しいです。

これからもチェコ産レコードの魅力を発信していくつもりなので、

皆様も是非チェックをお願いします!

□ライタープロフィール

市来達志

1992年生まれ。レコード会社勤務。主催イベント「東欧のレコードを聴く」やWeb連載「東欧グルーヴ探訪」で活動中。

☞Twitter @deppa2012flakes

◆ ◆ ◆

チェコレコードの世界、いかがだったでしょうか?

今回の記事を書いていただいた市来さんと、以前『チェコジャズ100年の旅』という記事を書いていただいた指田勉さんの出演するイベント「チェコ・ナイト」が7月20日に開催予定とのことです。(チェコビール有との文字も…🍺)

チェコ音楽をもっと知りたい方は、ぜひお出かけください!

  • ブックマーク

この記事を書いた人

チェコセンター東京

チェコセンターは世界22ヶ国24都市においてチェコ文化の普及につとめているチェコ外務省の外郭団体です。2006年10月にアジアで第1号のチェコセンターとして、駐日チェコ共和国大使館内にチェコセンター東京支局がオープンしました。

以来、絵画、写真、ガラス工芸、デザインなどの作品の展示や、映画上映会、文学、音楽、経済などのイベントを開催しチェコ文化を紹介するほか、チェコ語教室も開講しています。また、その他のチェコ文化関連イベントへの助言、協力も行っています。

イベント情報はニュースレターでも配信していますので、チェコ文化にご興味のある方はぜひウェブサイトからご登録ください。お待ちしております!

担当カテゴリ:文化と歴史を学ぶ