チェコ語人形劇YouTuber「28 majm」スペシャルインタビュー

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くすっと笑える、チェコ語人形劇を毎月28日に配信しているYouTubeチャンネル「28 majm(ドゥヴァツァーテーホ・オスメーホ・マイム)」。チェコセンター東京のチェコ語講座で出会ったMinakoさん、Akikoさん、Jasujo(やすよ)さん、Migiwaさんの4名が立ち上げたプロジェクトです。今回は、majmの皆さんにチェコセンター東京がスペシャルインタビューを行いました。

――まずは皆さんがチェコ語を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

Migiwa)私は、小学生の時から使っているバイオリンがチェコ製だったことや、ヤン・シュヴァンクマイエルのようなチェコアニメに衝撃を受けて、チェコ語に興味を持ちました。

Jasujo)私もチェコのアニメがきっかけでチェコ語に興味を持ちました。

Minako)チェコへの興味はカレル・ゼマンやシュヴァンクマイエルなどのアニメがきっかけでしたが、チェコ語を学ぼうと思うようになったのは、好きなアーティストの歌詞が理解できたり旅行でチェコ語が使えたら更に楽しめるのではないかと思って始めました。

Akiko)私はチェコに旅行した時に感動したことがきっかけです。最初はフワッとした気持ちで始めましたが、勉強する内にチェコ語の文法の複雑さなどに惹かれていきました。

 

――皆さんがYouTubeを始めようと思ったきっかけは何ですか。

Minako)元々はチェコ語講座メンバーで飲み会&勉強会のようなものを定期的に行っていました。でも、コロナ禍になってオンラインになると勉強会がはかどらなかったため、何か別のことをしようと。それで人形劇を撮ってみたら思いのほか上手くいったので、せっかくならYouTubeにあげてみようとなったのがきっかけです。

Akiko)最初からYouTubeにあげようとして始めたというわけではなく、撮った動画を身内に見せようくらいの感覚でした。

Migiwa)あまり深くは考えてはなかったですね。Zoomで遊んでいたらいつのまにか、こんなことになっていた、というのが実際のところです。

 

――そこから定期的に投稿していくことになるんですね。

Migiwa)はい、毎月28日に投稿しています。「28 majm」の「majm」は4人の頭文字なのですが…。チェコ語で28日のことをドゥヴァツァーテーホ・オスメーホ(dvacátého osmého、英語で言うとtwentieth-eighthのような表現)というのですが、この響きがなんだかおかしいよね、という話になって。動画投稿してみようといったタイミングで、たまたま28日が近かったので、じゃあ28日にしちゃおうかと。

Jasujo)そうそう、オスメーホがやばいよねって(笑)。オスメーホってなんなんだって(笑)。

一同)(笑)。

Migiwa)なんで28日っていうだけでこんな、エーホって言うんだって(笑)。オスメーホだけならまだともかく、その前にドゥヴァツァーテーホって。テーホ、メーホって両方来るんだ!って、結構衝撃でしたね。

 

――人形劇はチェコ語で演じられていますが、どのように脚本を準備しているのでしょうか?

Akiko)作品によって脚本の作り方は変わります。1人が日本語で脚本を書いた後、それぞれが担当する部分の翻訳をすることもあれば、誰かがあらすじと起承転結だけ考えたものに、それぞれが自分の担当する部分をアレンジしながら脚本を作ることもあります。

Minako)手分けして翻訳することもありますが、イメージが固まっている人が全部翻訳することもあります。そして、チェコ人の友人・バーラさんに自然な言いまわしなど翻訳の最終的なチェックをしてもらっています。彼女はセリフを録音して送ってくれていて、本当に助かっています。

 

――人形劇の撮影は4人でオンラインで集まってZoomのレコーディング機能で行っているのですか。

Minako)そうです。事前にそれぞれが録音したセリフをスマホなどで流しながら、それに合わせて人形を動かしています。

Akiko)試行錯誤の末にこの方法に辿り着きました。最初は喋りながら人形を動かして撮影したのですが、そうすると少し躓いただけで撮り直しになってしまうので、あとからセリフや音楽を加えて完成させています。

 

――チェコと日本の文化の違いなど、何か意識することはありますか?

Akiko)以前「負けないぞ」という子どものセリフにチェコの人から「日本の子どもは負けないぞって言うんですね。チェコの子どもは勝つぞって言うよ」ってコメントをもらったことがあって、面白いなと思いました。

Minako)こういうコメントをもらうと、「しまったな」と思うんじゃなくて、面白いと感じます。なので、あえて日本っぽい表現があってもいいと思っています。花見のシーンではチェコビールとお団子を登場させたり。

 

――全編チェコ語での演技、楽しかったことや苦労したことはありますか?

Minako)チェコ語のセリフが難しい…。

Akiko)発音が早口言葉みたいで大変です。

Minako)以前、クリスマスキャロルの動画をつくったときは、早口で歌うのが本当につらかったですね…。

一同)Vánoce, Vánoce přicházejí…♪

Jasujo)でもやっぱり、一生懸命練習した歌やセリフは覚えていますね。

Akiko)一夜漬けでささっと覚えたものはすぐ忘れてしまいますが、ひと月かけて練習したものは覚えていますね。

 

――チェコからのコメントを最初にもらったときはどんな気持ちでしたか?これまでに印象的なコメントはどんなものでしたか?

Akiko)みんなで「チェコ語のコメントが来てる…!」ってざわつきました(笑)。

Migiwa)「こういう意味で合ってる!?」って(笑)。

Minako)同じくチェコ語を勉強している日本人からの反応を期待していたので、それを飛び越えてチェコ人から反応があると思っていなくて驚きました。

Jasujo)あと、チェコ人の10歳の男の子からメッセージビデオをもらったのが感動的でした。その子が私たちの動画を観たり、オープニングの歌を歌ってくれている動画をご家族が送って下さって。嬉しかったですね。

 

――好きなチェコ語の単語や、動画制作の中で覚えた印象的なチェコ語を教えてください。

Jasujo)「Ach, jo(アッフヨー/あらまぁ、やれやれ、あぁ、といった感嘆詞)」は可愛くて好きですね。台本で多用してしまうので、たまに違う表現にしてみるんですが、バーラさんに「Ach, jo」に訂正されて戻ってきたりします(笑)。

Akiko)「チェスネチュカ(ニンニクのスープ)が、結婚したいくらい大好きだ!」ってセリフが気に入っているんですが、どこで使えばいいのかなと(笑)。

Migiwa)単語レベルでは、「poprvé(ポップルヴェー/初めて)」「zmrzlina(ズムルズリナ/アイスクリーム)」の響きが面白くて好きです。

Minako)ズムルズリナ、あんまりおいしそうじゃないよね(笑)。

 

――チェコ語を学んでいる人たちへ一言お願いします。

Jasujo)私たちの動画を見てチェコ語を勉強してください!

一同)えー!(笑)

Jasujo)でも、長い間やってれば、こうやってチェコ語を使って楽しく遊べるよね、と

Akiko)うまくしゃべれなくても、読むだけでもチェコ語の響きはすごく可愛いので楽しいですよね。

Migiwa)自分たちで脚本も書いているので、動画で登場した単語が授業で出てくると、「おおー」と思います。少しずつ語彙がたまってきているなぁと。

 

 

――それでは最後に今後の野望を教えてください。

Jasujo)チェコで人形劇の路上ライブをやってみたい。

Migiwa)バズりたい(笑)。本当の野望は、実は私はチェコに行ったことがないので、みんなでチェコに行って、現地でやってみたいです。

Jasujo)バズりたいね。

Minako)4人でチェコに行きたいのと、チェコテレビに呼ばれたい!

Jasujo)おおー!でも呼ばれたら喋らないといけないからね。

Minako)あー、そっか…(笑)。

Akiko)日本やチェコだけでなく、色んな国の人に見てほしい。

Migiwa)作ってみたいストーリーとかはありますが、Zoomレコーディングの4画面だと難しい部分があるので、作品の幅を広げたいです。それと、時間的な問題がなければ、今より長めの作品にも挑戦したいです。

――皆様のご活躍をお祈りしております!

 

28 majm

4人組ユニット、majmによるチェコ語人形劇を毎月28日に更新中!チェコ語の響きや面白さを伝えるとともに、手作りの楽しさ、音と映像を通して思わずクスッとくる可笑しさを追求している。今年で3年目!

http://www.youtube.com/channel/UCEUwpHTYGETHMipBjUpmghQ

 

 

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この記事を書いた人

チェコセンター東京

チェコセンターは世界3大陸26都市においてチェコ文化の普及につとめているチェコ外務省の外郭団体です。2006年10月にアジアで第1号のチェコセンターとして、駐日チェコ共和国大使館内にチェコセンター東京支局がオープンしました。

以来、絵画、写真、ガラス工芸、デザインなどの作品の展示や、映画上映会、文学、音楽、経済などのイベントを開催しチェコ文化を紹介するほか、チェコ語教室も開講しています。また、その他のチェコ文化関連イベントへの助言、協力も行っています。

イベント情報はニュースレターでも配信していますので、チェコ文化にご興味のある方はぜひウェブサイトからご登録ください。お待ちしております!

担当カテゴリ:文化と歴史を学ぶ