ブルノ生活奮闘記Vol.1~海外生活超初心者が日々奮闘する様子をリアルにお届けします

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本日より新連載開始!2018年10月からチェコ第2の都市ブルノ留学を開始した行貝さんに、現地での生活やアーティストとしての活動などリアルタイムの情報を届けていただきます。
11月1日からはチェコと日本のワーキングホリデービザの申請受付も始まりました。チェコでの生活の様子を見て、実際に体験してみてください♪

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シュピルベルグ城からのブルノの風景(2016年7月)

自己紹介

Brno のReduta劇場にて(2018年11月)

みなさま、はじめまして。

行貝チヱ(なめがいちえ)と申します。なかなか読めない珍しい苗字ですが本名なのです。日本では現在、写真家・フォトコラージュアーティストとして活動をしています。

チェコに初めて訪れたのは2015年。プラハカドリエンナーレ2015(通称PQ)というプラハで4年に1度開催される、国際舞台美術展を目的に訪れたのがきっかけでした。この【PQ】は日本では知名度は低いですが、世界70カ国から舞台美術の展示や、パフォーマンスの為に参加者が集まる、国際的な芸術祭の一つです。芸術と街との係わり、チェコの人々の美学や歴史、豊かさを感じるライフスタイルにとても感激し、それから毎年訪れるようになりました。

2度目は友人の住んでいる街、Brnoを中心にデザインとグルメに浸り、なぜかフォークダンスに号泣(笑)、3度目はBrnoから周辺の街へと足を伸ばし、次に来るときは住んでみたいと思うようになっていました。4回目となる今年、友人や家族の後押しもあり、留学することに。英語もチェコ語もほとんどわからないけど、人生で住んでみたい国に出会うなんてとにかく初めてのことだし、もはや今チェコに行かない理由がない。海外生活超初心者による日常生活と、出会ったものたち。ゼロから体当たりで奮闘する様子を綴っていこうと思います。

最初の1週間のこと

到着した10月下旬・アパートの近所の紅葉

アパートの入居手続き

到着してまずはアパートのチェックイン(本契約)です。私の住んでいるアパートは短期滞在者向けのいわゆる家具付きアパートで、自炊可能、個室、共有スペース有り、セキュリティ、立地を考えてここに決めました。ブルノでは新しくできたリノベーション物件で10階建て、部屋数は100戸以上有ります。ブルノに住んでいる友人と不動産屋さんの立会いでスムーズにチェックインできました。思ったよりも広いワンルーム。一人暮らしですがベットと机が2セットずつ。住居者のためのイベントも多く、ヨガ教室や、食事会なども開催しているようです。このチェックイン時に不動産担当者に言われたのが、ブルノ市へのゴミ税金の支払いと警察への届け出を必ずするようにとのこと。

次は定期券の購入です。ブルノの主な公共交通機関はメトロ(電車)トラム(路面電車)とバスとトローリーバスがありますが、電車は他の街に行くときに使う程度。電車以外の3つの乗り物が主な移動手段です。そしてこれらの乗り物は1枚のチケットで乗り降り可能、つまりどの乗り物に乗っても有効期間内であれば乗り放題。観光客だった昨年までは3日間有効のチケットを買いつなぎ使ってましたが、地元民は定期券を買ってるらしいと噂を聞きつけ、憧れの定期券購入に行きました。

ブルノの駅構内にある定期券売り場【české dráhy】(緑の窓口のようなもの)にて購入します。写真が必要でカード決済可、90日分で1930kc. 日本円で9500円位、語学学校に通ってますが学生ではないので普通料金です。ブルノの友人はチェコ語と英語が話せるので付き添ってもらい窓口にて無事に購入。これでブルノ市内のバスとトラムは乗り放題です。

家具付きのアパート
定期券

部屋の家具はあるけれどベットカバーなどの生活用品が全くないので、早速買い物に行きました。ブルノ駅の南エリアには大型ホームセンターやファッションモール、IKEAがあります。駅からアクセスしやすく無料直行バスも出ています。駅前には大型ショッピングモールGalerieVe Vaňkovka )もあり大概のものはここで揃い便利です。買い物帰りにバスを待っていたら知らない方に布を渡されました。どうやらうっかり買いすぎてバックに入りきらず、歩きながら商品をぽとぽと落としていた模様。。。買った荷物が自分の運べるキャパを超えていた!日本での車生活の影響がこんなところに。

初めての市役所

初めての場所に行く時、日本でも使い慣れている GoogleMapで目的地検索をします。バスやトラムのルート検索ができるのでとても便利なのだけれど、なぜか毎回乗り間違える。路線番号はあってるはずなのになぜか真逆に乗ってしまう。右側通行の国なのでつい感覚的に逆方向のバス停から乗ってしまったらしい。慣れるまでは時刻表にあるバス路線の停留所一覧に、目的地が書いてあるか確認してから乗ることにしました。バスを乗り継いで市役所へ。

この日はチェコ語の話せる友人はおらず、自力で支払いに行かねばなりません。地図と資料に書いてあるロゴを目印にC棟らしき建物を探すと、突然目の前に現代建築が!しかも大きく入り口にCって書いてある親切!ドキドキしながら受付へ。I want to pay tax.と言いながら資料の紙を見せます。パスポートを渡すと受付のお姉さんがすごくびっくりした顔でwow!!! Japan?!と言いながら笑顔で入場のためのカードをくれました。日本人、珍しいのでしょうかね。

エレベーターで3階へ。個室がたくさんあって日本の市役所にちょっと似た雰囲気。ガラス越しの支払い場所にて、資料を見せたけどよくわからない様子。どうやら別の手続きが必要らしい。別室に案内されました。別室の女性はチェコ語しか話せません。ドブリーデンと挨拶をした後はジェスチャー大会です。とても親切で感じの良い方でした。言語がわからずとも不安になることなく手続きを終え、再び会計場所まで連れて行ってくれました。感謝。

市役所外観「C」の文字
税金支払い窓口

買い物のこと

スーパーマーケットのレジがベルトコンベアー式です。自分の番が来たら商品をのせ、前の人との境い目の為にレジにあるバーを置きます。日本もエコバックの習慣はありますが、チェコではほとんどの人が袋を持参していました。最初、全てのレジの打ち終わりを待ってからバックに商品を入れていたらとても間に合わず、次の方の商品が混ざるという事態に。重いもの用に間口の大きいリュック、分けたい物用にエコバックは必需品ですね。買いすぎた時の対応にも。

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この記事を書いた人

行貝 チヱ

行貝チヱ(Chiye NAMEGAI)
写真家・フォトコラージュアーティスト。劇場型移動式写真館「行貝写真館」主宰。国内外の展示やアートプロジェクトに多数参加。 
静岡東部で活動するScale Laboratorysy立ち上げメンバー。2019年のPQに向けて現在、南モラヴィアの中心地、美食の街Brnoにて語学と社会勉強中。
ウェヴサイト 行貝写真館Scale Laboratory
Email chiyenamegai@gmail.com