チェコとの出会い – 山田 菜生さん【チェコ親善アンバサダー2018】

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今月から新しくチェコ親善アンバサダーの山田さんに寄稿していただくことになりました。山田さんは昨年9月からチェコはプラハに留学中です。これからチェコとの出会いから現地での生活までさまざまな情報を届けていただきます!ぜひお楽しみに♪

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皆様はじめまして。
今回よりBlogを書かせて頂くことになりました山田 菜生(やまだ なお)と申します。

現在プラハでチェコ語を学びながらチェコ生活を満喫中です。日本では約15年、舞台衣装製作の仕事を中心に活動してきました。チェコには沢山の劇場があるのでこちらも毎回少しづつご紹介できれば…と思っております。

チェコとの出会いは10代の専門学生だった頃。当時ファッション専門学校へ通っていた私はチェコのシュルレアリストである Jan Švankmajer  のことを知りました

彼の世界観にドはまりした私。Švankmajer氏のギャラリーがプラハにあることを知り(しかも自宅の一階部分!)いつかお金を貯めてチェコへ行ってみたい!!と、チェコの場所もよくわかっていないながら心に決めたのでした。念願のチェコ旅行を実現できたのは2008年。それからはほぼ毎年チェコへ通い、10回目の2018年より大好きな街、チェコのプラハへ住むことになりました。

2008年 初めてGAMBRA galerieを訪れた時の写真

チェコに住もうと決めた理由

何度もチェコを旅しているうちに“いつか少しの期間でも良いから住んでみたいな…”そう思うようになっていました。やはり旅行ですと時間も時期も限られ、あれも見てみたかった。これも見てみたかったというものが増えるばかりなのです。

チェコに住もう!そう決心したのは2016年の終わり。8回目のチェコ旅行から帰国し、少し経った頃でした。

きっかけは1年後に控えた職場の転居だったのですが、これはチャンスなのかもしれない!会社の近くに引っ越すならばいっそのことチェコに引っ越ししよう!と突拍子もない考えが頭に浮かんだのです。
その頃はまだ仕事も辞める前で自分のキャリアを置いて日本を飛び出す事に少し不安はありましたし、正直なところ この年齢(1981年生まれ)で仕事辞めてチェコに行くとかどうなのよ?と、思った時もありました。

しかし一度きりの人生、今行動に移さずしていつ行くのだ?このまま住むこともなく“住んでみたかったな~”と思いながら人生を終えることになった日には絶対に後悔する!!そう思い、この頃から周りの人たちにも「チェコに住んでみることにする!」と言い続けることにしたのでした。

憧れのチェコ生活を現実にするまでの準備

先ず最初に調べ始めたのは住居。大体のプラハの家賃相場など最初はネット上だけで調べていたのですが、やはり見つかりにくいし都内の安めの物件とそんなに変わりませんでした。というのも、一人で借りるとなると部屋が広すぎるのです。日本のようにワンルームの部屋などは殆ど出てきません。ワンルームだとしても広すぎる!!そんなこんなで現地の友人に情報を求めたり、Facebookのシェアメイトを探すグループに参加してみたり、2017年の旅行時に物件を見に行ったりしながら最終的に決まったのが2018年5月!!1年以上部屋を探し続けました!

学校に通うのだから学校の寮に住むのが一番手っ取り早いのでしょうけど、寮だとやはり学校の延長のようになってしまうような気がしたのと、なるべくリアルなチェコ生活を体験したかったので、結局友人に紹介してもらったチェコ人のお宅の一部屋を間借りすることになりました。(今はこの家に決めて本当に良かったと心底思っています。)

8月中旬に日本を出発したかったので、ビザ申請の為の書類は3月末頃から地道に集め始めていたのですが、私的に最後の難関だった住居証明書だけが手元に無かった為ビザの申請をすることが出来なかったのです。
急いで住居証明書を送ってもらい、5月末に無事申請に行くことが出来ました。

私が通う学校は専門学校なので、ビザの種類は“OTHER”という“その他ビザ”になるとのこと。通常取得許可まで2か月~3か月かかるということ。この時期は混んでいるのでもしかしたら3か月以上かかってしまうかもしれない事を説明されました。
3か月以上…学校は9月からだから間に合うと思うけれど、私にはどうしても8月中にチェコに到着しなくてはならない理由があったのです。

それは4年前の旅行時にお友達になったチェコ人の友人の結婚式に出席すること!もし結婚式までにビザが出なかったらどうしよう、パスポートは大使館に預けているし何か手段はあるのだろうか…と、モヤモヤしながらも とにかくビザ申請許可の連絡を待ち続けました。

!!ということで、【これからビザ申請をお考えの皆様、準備や申請は早く始めるに越したことはありません!!】自分が思う以上に余裕を持ってご準備を整えください。
で、私はというと…奇跡的に結婚式2日前にビザ申請の許可が下りたとの連絡がありました!ギリギリ!!間に合う!!

いざチェコへ!

大使館の方から申請許可が出ましたとの連絡をいただき、すぐに翌日の航空券を手配。
チェコ国内の保険に加入し再度大使館へ連絡。翌朝無事にビザを取得し、その日の夜の便でプラハへ向かうことが出来ました!
到着は結婚式当日の朝!乗り継ぎ国のトルコにてヘアメイクの準備をし、プラハ到着後は一先ず別の友人宅へ荷物を置かせてもらい、小走りしつつも無事に開始時間に間に合い出席することが出来ました!

友人のイラストがトッピングされたウェルカムフード

サラッと書きましたがこの2日間は人生で最もハードなスケジュールをこなしたのではないかと思っています。
大切な事なのでもう一度書きますが…これからビザ申請をお考えの皆様、準備や申請は早く始めるに越したことはありません!!留学を検討中の方、取り敢えず申請用紙をダウンロードしましょう。現実味が湧いてきます。

チェコで観る①

生業が舞台衣装製作なので、プラハに来てからも劇場や映画館へ足を運ぶことが多いのですが、毎回少しずつご紹介出来たらと思っております。

記念すべき第一回目は ミュージカル Mefist 2016年11月にスタートしたこのチェコのオリジナルミュージカル。国外での評価も高く昨年6月には韓国でも公演が行われたそう。プラハでは市民会館前の Divadlo Hybernia にて現在は月に3回程度の上演となっています。(☝上記サイトよりご確認いただけます)

私は昨年9月に初めて観たのですが、チェコ語が分からなくても十分に楽しめる作品でした。タイトルからもお分かりいただけるように、あの有名なファウスト博士と悪魔メフィストの話です。
ド派手な転換などはないものの、演出はとても工夫されていて曲もバラエティーに富んで凄く良かったし、何より出演者の歌唱力に惚れ惚れ!後で知ったのですがメフィスト役の方はチェコの人気メタルバンドのヴォーカルなのだそう!

この作品、とっても大好きすぎて11月に二度目の観劇に行ってしまったくらい!これからプラハに来るご予定のある方、ミュージカルは敷居が高そうだな…と思っている方、チケットは日本と違いとてもリーズナブルです。こちらの作品も2000円~4000円で観ることが出来ますので、タイミングが合うならば是非劇場に足を運んでみることをおススメします☆

チェコで食べる①

舞台鑑賞と同じくらい食べることも好きなので、このコーナーではスーパーで気軽に買えるものからお勧めのカフェなどをご紹介したいと思います。

今回はもうかれこれ7,8年ハマり続けている ヘーゼルナッツヨーグルト について。チェコは何処のスーパーに行ってもヨーグルトの種類がとても豊富でとても美味しいです。大体一つ50円前後で購入可能でAKCE(SALE)の時は30円程で購入できます☆

その種類豊富なヨーグルトの中でも私が最も食べて頂きたいのがヘーゼルナッツヨーグルトです。勿論ナッツ類が苦手な方にはお勧めしませんが、ナッツ類が好き!という方には是非食べて頂きたい。これ、近隣国のスーパーでも未だに見たことが無いのですよ。数年前に現行販売されているものを食べ比べして、マイベストに輝いたのがこちらの商品です。

チェコに来た際はご賞味あれ☆
それではまた次回 Nashledanou !

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この記事を書いた人

山田菜生

学生時代に見たヤン・シュヴァンクマイエル氏の作品をきっかけに「チェコ」という国に興味を持つ。2008年 念願のチェコへ初渡航。その後は毎年チェコを訪れる程のチェコ好きに。

劇団四季、ディズニーリゾートでのコスチューム製作の経験を経て、2017年よりフリーランスとして活動。
テーマパーク、CM、アーティストの衣装などを製作。また個人プロジェクトとしてPerník(ペルニーク)名義でも創作活動を続けている。

昨年末にはチェコのヴィンテージセレクトショップ SAXANA (サクサナ)をスタート。現在 プラハにてチェコ語を学びながら、大好きな国チェコを満喫中!
SAXANA instagram shop_saxana