夏こそチェコ語!

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チェコでは、毎年夏になると、各地の大学や語学学校で、外国人のためのチェコ語のサマースクールが開かれます。開校時期は学校によってまちまちですが、だいたい7月から9月始めまでの4週間程度です。

授業のレベルは、チェコ語の学習を始めたばかりの初心者向けから、何年も(あるいは何十年も)学習歴のあるベテラン向けまでと幅広く、開校と同時に行われるテストの結果によって、クラスが振り分けられます。日本人は、ペーパーテストの成績がおおむね良いので、上のクラスに振り分けられがちで、ただその割に聞き取りや会話が苦手なので、いざ授業が始まってみると苦労するパターンが多いようです。

プログラムの内容は?

©Aleš Motejl

プログラムは、もちろん語学の授業がメインで、それに続いていろいろなテーマの講義を聞くことが出来るようになっています。カレル大学(プラハ)やパラツキー大学(オロモウツ)、マサリク大学(ブルノ)のような名だたる大学では、その大学で教えている第一線の教授陣の講義を聞く機会もあり、チェコ語の中・上級者にとっては、それだけでも十分に参加の価値があります。週末には(別途費用がかかりますが)バスで行く遠足があり、観光地やチェコ文学ゆかりの地を巡ることが出来ます。

さらに、サマースクールの楽しいことの一つは、世界各地から集まったチェコ語学習者たちと交流が出来ることです。こちらから見ると、南アメリカとかオーストラリアとか、チェコとはあまり関わり合いのなさそうな国からよくまあ学びに来ているなと感じるところですが、彼らにしてみても、よくも日本みたいな所からよく来るなあと思っていることでしょう。その証拠に、サマースクールの記事がチェコのメディアに載ると、必ずと言っていいほど「参加者がdokonce z Japonska(日本からでさえ)来ている」という書き方がされています。ずっと東方の日本から、メジャーでもないこの言語を学びに来ていることが、不思議に思えるのでしょうね。

今年のサマースクールスケジュール

©Libor Sváček

今年の主なサマースクールは、以下の要領で行われる予定です。

締め切りが明記されているので、遅れないように申し込みをしてください。

カレル大学サマースクールの卒業式

 

サマースクール奨学金に応募してみよう

©Dagmar Veselková

毎年、年明けから春にかけて、サマースクールの奨学金の応募も大使館では受け付けています。この奨学金を得ることが出来れば、授業料と指定の寮の宿泊費が無料になります。この奨学金は、毎年5月から6月の時期に行われるチェコ語弁論大会で優勝すれば、次の年の奨学金を受ける権利が得られます。

過去の奨学金の募集案内はこちら:https://www.mzv.cz/tokyo/ja/x2005_07_07_3/x2006_11_21/index.html

今年も多くの参加者がサマースクールに集うことを願っています!

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この記事を書いた人

駐日チェコ共和国大使館

駐日チェコ共和国大使館は、日本においてチェコ共和国を代表する機関として位置付けられています。
ビザ取得手続きや証明書認証をサポートする領事部、日本とチェコの政治情報を扱う政務部、経済・ビジネス面での両国間の発展を手助けする経済・商務部、文化活動を推進する文化部などがひとつのチームとして、チェコと日本の架け橋となって活動しています。
大使館のホームページではイベントレポート、事務手続きや申請関連のお知らせがご覧いただけます。また、フェイスブックのオフィシャルページでは、最新情報やチェコ関連情報を随時発信しています。ぜひチェックしてみてください。

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