温泉地テプリツェからちょっと足を伸ばして・・・
皆さんはチェコのブルーオニオンをご存知でしょうか?名前を聞いたことがなくても、白磁に鮮やかな青色の模様が描かれたティーカップやお皿を見たことがあるかもしれません。チェコ語ではcibulák (ツィブラーク)と呼ばれ、親しまれています。
150年以上の歴史
ツィブラークの歴史はさかのぼること1864年、ドゥビーの実業家アントン・チンケル(Anton Tschinkel)はテプリツェ市ドゥビーの町の今日のトヴァールニー通りに大きな家を購入し、マヨリカ焼きを始めました。1885年にこの工場をドイツ・マイセンのC.タイヘルト(C. Teichert)が獲得し、ロココ様式と、いわゆるオニオン装飾の磁器の生産を始めたところ、顧客の間で瞬く間に人気となったのです。
思わず見入ってしまう製造の過程はこちら!:Czech Porcelain Dubi (英語)
どうしてオニオン模様?
世界中で親しまれているこのオニオン模様、実は偶然から生まれたのです。
東洋哲学を背景にした植物のモチーフをヨーロッパ風にアレンジして受け入れられたのですが、その過程の中で、ザクロ柄をオニオンと見間違えてしまったことから生まれました。
テーブルウェアから装飾まで、種類はたくさん!
現在、チェスキー・ポルツェラーン社(「チェコの磁器」の意)の製品は850種類もあります。
購入をためらっている方の中には、ティーカップやお皿、花瓶といった重くて場所を取って使いにくいもの、来客が来る時だけに使うものというイメージがありませんか?日本の家庭でも気軽に使えて、普段の生活のアクセントになるアイテムもたくさんあるんです!
ミニポットとティーカップ&ソーサーがセットになったギフト商品もあれば、ニンニクの形をした、ニンニクすりおろし(手のひらサイズです)、砂糖や香辛料を入れるミニポット、ソース入れなどなど、場所もとらず、使用頻度の高い実用的なものも多くありますので、まずは小物からでもブルーオニオンを取り入れてみてくださいね。
どこで買えるの?
工房のあるDubi(ドゥビー)以外では、プラハ、プルゼン、リベレッツ、テプリツェに直売店があります。
テーブルウェアがメインですが、日本でも購入可能です。